201109〜2012.08
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2012.08.24
 かくも猛暑が続くとビールがおいしいと思う人はかなりの数と思います。
汗をかいて冷たいビールをグーッと飲んで、ゲポと吹いた瞬間の爽快さは、まさにビールの極意と思います。飲んだ人しか味わえない爽快さです。「疲れも憂さも吹き飛んでしまうよ」という人も数多いと思います。
 しかしながら、そうも言ってられない人が痛風のある人(高尿酸血症の人)です。一口に言ってビールは高尿酸血症のある人には大敵です。
100mlあたりのプリン体の含有量が尿酸を押し上げる目安になります。ビールの場合は5.8程度あります。地ビールみたいな濃厚ビールですと11に押しあがります。ホップの少ない節約ビール(発泡酒)ですと3.2程度に減ります。
 じゃあ何を飲めばいいかというと発泡酒ではなく蒸留酒がベストです。ブランデーや焼酎がこれにあたります。ブランデーは0.4、焼酎は0.03というプリン体の含有量の少なさです。ビールは焼酎の193倍のプリン体を含有している計算になります。
従って高尿酸血症の方は蒸留酒の飲酒がお勧めです。但しアルコール自体、尿酸の排出抑制作用があるので、飲まないことに越したことはありません。と、言っても、聖人君子たる生活では精神的な憂さが晴れませんから、適度のアルコールはしょうがないのかもしれません。
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2012.08.24
 8月の初旬にたまたまたま胸部のレントゲンをとった奥多摩町の男性ですが、胸部の大動脈が上行の部分は正常だったのですが屈曲する部分と下向に至る部分が普通より若干太くなっていたたため青梅市立病院にCTを依頼しました。
 休み明けに報告書が来ていましたので開けてみると、案の定、胸部の大動脈瘤でした。本日付で胸部外科に依頼しました。
 1年に1回ぐらいは胸部のレントゲンは必要に思います。市の検診は胸部の設備のない施設のことも考慮しているのか、他の市町村のように必須項目に入っていません。
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2012.08.23
 23日よりまた診療再開します。
7日間のお休みすいませんでした。台風銀座の石垣島に行ってきました。7日間毎日ベッドで寝る、プールサイドのデッキで寝る、の繰り返しでした。怠惰ですが私には有意義な7日間です。
台風が2個も来ていたのですが、ぎりぎりで帰れました。水曜日の夜は石垣島は暴風雨みたいでしたが、かろうじて朝に石垣島を脱出できました。
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2012.08.12
今月は在宅の看取りが2件続きました。いづれも勝手知ったる患者さんなので無事に看取れました。一人は膀胱癌末期の方、もう一人は肝臓癌末期の方でした。
 在宅医療や往診は国に全く評価されていないので、在宅専門のクリニックか外来人数の多い余裕があるところ以外はやってないのが現状です。従って、多くの診療所や医院は往診や在宅医療よりも子供さんにターゲットを絞っています。
青梅東部地区など小児科を制するものが流行っている医院の代名詞になっています。北部のH診療所さん、駅に近いH診療所さん、Nクリニックさんなどがいい例です。
 ただでさえみんながやりたがない在宅医療の中で、看取りのスタンバイはとりわけ大変です。
僕は酒を飲まないので、運転はクリアーですが、夜中に亡くなることも休日に亡くなることもあるからです。以前は看取り直前の依頼も受けていましたが、このような患者さんの家族は、多くの医院は外来をしながら、在宅も併せてしているという事情を全く考慮してもらえないため、「今すぐに来い」、「 来るのが遅い」、「どういうつもりで受けているんだ」 というようなトラブルが多かったので、最近はよくよく事情を分かっていただける、長い付き合いのある患者さんに限って受けています。新規の末期看取り患者さんの依頼は在宅専門の医療施設を紹介しています。
 さて本題に入ります。
今月に入っても熱中症の患者さんがとても多いです 往診に呼ばれることも頻回です。往診等で行ってみると、これでは当然というような環境の方が多いのが 事実です。
真夏の暑さの中、部屋の窓は全開なため、風は入ってきますが、湿度が異様に高く、汗が渇かない、そのため熱が引かないといった状況です。
「窓を閉め切って、とにかくエアコンで湿度を下げなけれ ば患者さんの熱中症は改善しません」と家族に言いはしますが、昨今の経済状況等を考慮しますと、一概にこのことを患者さんの家族に強く言えないのが現状です。
 熱中症の改善は一にも二にも湿度の改善です。元気ならぬるいお湯に入浴するのも一方です。32〜34°位のぬるめのお湯に頻回に入っても体の汗は取れます。汗が体にびっしりついてしまうと、熱の放散は望めません。点滴の多さもピークの状態です。
みなさんとにかくエアコンを動かしてください。これはお願いというよりも自衛手段だと思います。
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2012.08.09
8月の17日の金曜日より23日の木曜日まで夏休みを取らせていただきます。
16日の木曜日は午前中で終了です。午後は老人ホームに行っています。
薬局も木曜日の午後からお休みしますのでご注意ください。
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2012.08.08
先月は予定通りの1750名を超える方に(1762名)来院していただけました。そこそこ忙しかった7月でした。
 夏になると水虫の患者さんが増えます。水虫に知識について一言。
 まず、夏に多いのが指の間の水虫 趾間にできるもの指と指のあいだカエルの水かきの部分です。
治療はどの系統の薬でも効きます。踵や足の裏にできるものこれは難治なので殺菌力が強いものがいいです。
ベンジルアミン系、アリルアミン系がいいと思います。踵では皮がむけ角質が露出していることも多いので角質溶解剤と併用すればさらに効果的です。
 厄介なのが爪の水虫 若いうちは爪の橋が皮膚とぴったりくっついているので水虫菌は爪には侵入しませんが、高齢になるにしたがって爪と周りの皮膚とにわずかな隙間ができると、爪に水虫菌が入り込み爪白癬になります。
治療は内服薬です。飲み方は6か月間飲み続けるやり方と、1週飲んで3週休むことを3回繰り返すパルス療法という2つの飲み方があります。飲む薬はアリルアミン系のラミシールという薬です。この薬にはジェネリック医薬品もあります。
爪の白癬には内服しつつ、爪の先端をカットして外用薬と併用していくやり方が最近推薦されています。市販でもラミシールの外用剤は売られていますが、錠剤は売られていません。
 外用薬では昔からのイミダゾール系のマイコスポールやニゾラール、アスタット、アトラントなどに代わり、ベンジルアミン系、アリルアミン系の薬剤(ラミシールクリーム、ラミテクトクリーム、ボレークリームなど)が主流になりつつあります ベンジルアミン系、かアリルアミン系かの効き目は個人によって異なりますので、変えてもらって効き目を試してみてください。今もってイミダゾール系しか処方してくれない医師がいますが、そろそろ考えを変えていただきたいと思います。
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2012.08.03
 暑くなると血液が濃くなりリンパ流もどろどろになるため、夏にめまいも起きやすくなります。
室内で運動とかしていればリンパ流もよくなり、その結果、内耳におけるリンパ流もよくなるため、めまいは起きにくくなりますが、全ての人が室内で強度のある運動をしているわけではないので、夏にはよくめまいの方が来ます。
 先日めまいを主訴に来院された方が、僕はめまいがあって大手の病院でメリスロンとアデフォス興和顆粒を飲んでいると言われ、とりあえず点滴だけしてほしいと言われました。ここなら点滴をしてくれると、馬場医院にかかりつけの人から聞いたとというのが来院理由でした。
めまいの頻度とかを聞いているうちに、これはメニエールとか良性頭位変換性眩暈症の症状にしてはおかしいと感じたので、健診を振ってみました。すると健診もやってみたいと思っていたという返事でしたので、「後日健診券を持ってきてください」と言って健診をし始めたら、案の定所見が出てきました。
 高度の除脈です。P波からQRSに至る間隔がめちゃくちゃで、補充収縮が頻繁に起きています。いわゆる房室ブロックの状態です。
説明してホルター(24時間心電図)を装着し、確証を得たので総合病院に紹介し、永久ペースメーカーを入れてもらいました。偶然の発見でしたがよかったです。医師も患者も気づかずにそのまま眩暈の病気として放置されていたら、朝気付いたら冷たくなっていたかもしれません。
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2012.07.30
 連日の猛暑で熱中症と思われる患者さんが増えています。馬場医院にも毎日点滴の患者さんがかなりいます。点滴専用ベッドは4台ですので15分くらい待ってもらっているような状態です。ここ2〜3日で一気に増えました。
 熱中症は水分と塩分の欠如で起きるというようなことが伝えられ、ミネラルウォーターで十分というような報道がなされていますが、キーポイントは湿気です。
十分除湿された部屋にいれば、設定温度が高くても熱中症は起きません。湿気により発汗した汗がべっとり体にまとわりつき、乾かない状態になります。このことにより蒸発による体温低下が阻害されるために体温が下がらず、熱中症になりやすくなります。扇風機もよいのですがエアコンの除湿にはかないません。車も5分位熱いところで停車していると地面にぽたぽたと水滴が流れています。そのくらい除湿能力がエアコンは優れています。
 熱中症の初期症状はめまいとこむら返りです。このこむら返りは重要な症状ですのでぜひ覚えていてください。中等度の症状は嘔気、嘔吐、倦怠感、頭痛、です。一見ノロウィルスの症状にも似ていますが、肌を触るとべったりしているので鑑別にはとても役立ちます。
湿気の多い、高温の環境下では熱中症は多くなります。さらに地表近くは、気象庁の発表よりも温度は高いので、より注意が必要です。熱中症の7割は65歳以上の高齢者です。やらなくてもいいような草むしり等を炎天下でするからです。
暑さの認識も高齢になるに従って鈍くなりますし、高齢者がエアコンを嫌がるのも原因の一つです。高齢者の家庭では冷房もいいのですが、エアコンを除湿にしておくのもよい方法です。それよりも炎天下の外出は避けるほうが賢明です。
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2012.07.23
 明日からまた猛暑が返ってきます。最近患者さんから「OS-1という経口補水液を飲んでもいいですか」という質問をよく受けます。
回答は単純で「高齢者で血圧の薬を飲んでいなければいいです」というのが答えです。OS-1の特徴は生理食塩水にブドウ糖をよく調和してありますから、いい薬剤ですが、結果的に塩分の取り過ぎになることがあります。従ってOS-1とスポーツウォーターと組み合わせて飲むことを勧めます。ミネラルウォーターはカリウムやナトリウムなどを含んでいないのでダカラ、アクエリアス、ポカリなどのスポーツウォーターのほうが適しています。
 注意してほしいことは、特に高齢者で血圧の薬を飲んでいる人は塩分制限が必要ですから、OS-1はあまり適さない補水液です。塩分補給は大事ですが過剰な塩分補給は血圧を押し上げます。
スポーツウォーターの中でも最近サントリーから出たグリーンダカラは飲みやすく、エアロビクススタジオなどではよく売れています。熱気にあたってぐったりしたら、とにかく冷房のある部屋に移してください。
 湿気を取り除くことが肝心です。発汗しやすい環境が第一です。
埃等が体についていると発汗しにくいので、タオル等でよく拭いてあげてください。冷房がきつかったらエアコンのリモコンをドライにして、温度を下げ過ぎないようにしつつ、とにかく湿気を落とすことが第一です。
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2012.07.19
 子供が高熱で嘔気があるので見てもらいたいとの電話があり、医院に来てもらいました。診察中している最中にぐったりしてきてしまった。
 救急でこの手は何度も見ているし、挿管や救急の頸部からの輸液路確保もお手の物なので対して慌てることなく対処しました。
喉には溶連菌感染症やヘルパンギーナ特有の赤い発赤もないのですが、とにかく高熱でした。触ってみると肌がべとべとだったので、熱中症かなと疑って点滴をはやい速度で開始したところ、20分後には完全に回復。30分後はしっかり会話も可能となり、帰りにはトイレで排尿されて帰宅しました。母親には十分の水分摂取と塩分の補給をお願いしました。
 高齢者や小児ではこれから熱中症が増えていきます。水分の補給と塩分の補給だけでなく、あまりにも熱い時には外出を避けるようにしてください。高齢者は畑仕事や草むしりの時などに熱中症がよく発生してます。早朝や夕暮れ時にこれらをするようにしてください。
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2012.07.16
これからは熱くなりますので紫外線の話をします。
波長により A、B、Cに分けられます。C波は波長が短く、人体には影響がありません。
B波は表皮に達します。人体はメラノサイトがメラニンという黒色色素を作って紫外線に対抗します。
 これが日焼けです。B波は皮膚とターンオーバーという出来てから剥がれ落ちる過程に影響を与えます。
基底層が新しい細胞を作り、分裂を繰り返しながら表皮へと持ち上げ、やがて角質層として剥がれ落ちる過程をターンオーバーと言います。
これに紫外線が悪影響をもたらします。またB波はメラノサイトに異常をきたす原因を作り、B波を浴びなくてもメラニンを作り続けてしまうことがあります。これがシミの原因です。
高齢者で畑とかでよく日焼けしている方によくみられます。シミは長年のダメージの象徴です。
 A波はさらに皮膚の深層に影響を及ぼしますし、皮膚に必須なコラーゲンやエラスチンというお肌の張りと潤いを保つ繊維芽細胞にも悪影響をもたらします。
夏場一時的に日焼けをするのはいいですが、恒常的な日焼けは皮膚がんの発生にもなりますから避けることが望ましいです。
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2012.07.09
健康診断をしていると、市の項目では尿蛋白と、尿糖が該当項目ですが、同時に尿中の潜血(見た目は透明なのですが、血液が混じっている尿のこと)も測定できるので、調べてみると、潜血尿陽性の男の人も多々います。
患者さんの了解を得て、PSAという前立腺癌のチェックをした結果、すでに1か月で2名の前立腺癌の患者さんを見つけました。
なかなかこういう機会がないと検尿、検便(便潜血反応検査)はしませんのでやっておくことは必要かと思います。便潜血反応陽性患者さんの中には、たまたまという人以外に腸のポリープや初期癌の患者さんも毎年必ずいます。

 今日は健診の結果で意外と多い質問から、糖尿病でしょうかという基準と薬について。
空腹時血糖が100以上は気を付ける第一歩です。昔はすぐにブドウ糖負荷試験というのをやってましたが今ではほとんどやらなくなりました。
目安はHbA1cという指標です。Hbというのは確か貧血の指標ではという方はかなり医学に詳しい方です。その通りで血色素のことです。Hbの値で示します。
HbA1cというのはHbについた糖を表す指標です。従来のJDS(japan diabetic society)の基準ですと5.8までが正常値でした。最近NGSPという国際基準が推薦されるようになってきました。日本独自の基準ではなく国際基準に従っって記載してくださいということと思います。
NGSPはJDSの値に概ね0.4を足した数字です。しばらくは両者併記にしないと判断は難しくなります。
 健診で尿糖がプラスだと言われブドウ糖の負荷試験をさせられたというような人が来ましたが、いらない検査だと思います。
 尿糖がプラスでも糖尿病でない人もたくさんいます。HbA1cやグリコアルブミン、1 5 AG等の指標の測定のほうが判断がつきます。
HbA1cは貧血等で値が正確でないときもありますからグリコアルブミンを、また1 5 AGは短期の指標としては優れているので、様々な測定もそれなりの意義はあります。 一部の町村でHbA1cの値をJDSの基準で5.2から異常値としているところがありますが、これは異常値ではなく、気を付けてくださいという数字です。従ってJDSの値で5.8までは治療の対象になりません。
治療域になったときは膵臓にやさしい薬から投与をしないと悪化するだけでなく、膵臓をひっぱたき続けるために膵臓癌の原因にもなります。膵臓に厳しい薬はスルホンウレア系という膵臓のランゲルハンス島と刺激してインスリンの分泌を促す薬です。
特にスルホンウレア系にやさしい薬を組み合わせてもHbA1cの値が11を超えるようになった場合などは、ピクトーザというGIPの注射製剤やインスリンの導入を考えたほうが膵癌の発生が抑制されます。「やさしい薬って何ですか」という答えはスルホンウレア系以外のすべての薬と思っていただいて結構です。
医院によってはいきなりスルホンウレア系の薬を 処方し、効かないとスルホンウレア系の薬のみをどんどん強化してしまうような医院もありますが、これは最悪の治療です。
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2012.07.01
 6月は健診のみ、予防接種のみという方を除いて1707名の患者さんにお越しいただきました。急性疾患が少ない割にはよく来たものです。あまり忙しさは感じない6月でした。
 本題に入ります。約1週間前のこと食欲がなく、異様に痩せてきたという訴えで精査したところ、胃がんが判明した患者さんがいました。
昨年までは会社の検診を指定の検診施設で受けていたという事実がありました。この検診結果を見て、「ああやっぱりね」というのが最初の溜息でした。血便反応が2回中2回陽性でした。
 以前は国保も社保も好きな医療機関で健診を受けることが可能でした。ところが小泉内閣の時に増税をしない代わりに福祉の切り捨てが始まり、社保の人は会社の指定医療機関でないと検診が受けられなくなりました。
いい健診機関はいい医師を置くため、健診単価が高くなります。立川中央病院の検診施設などは実にいい健診をしていました。
ところがいつの間にか、悪貨良貨を駆逐するという故事のごとく、一般病院に付属した、どうでもいいような医師のいる健診施設や精神病院や療養型病院に付属する検診施設が跋扈(ばっこ)しだし、能力のない内科医や胸部レントゲンや心電図などあまり読影したことのないに精神科の医師がレントゲンや心電図を診たり、血便の判定をしたりするため、レントゲンに異常があっても異常なし、血便があっても痔かなとか言って、更なる精査に持っていかない、といった何のための検診かわからないような健診になってしまいました。
 皆さんはこんな施設での検診はやめればいいのにと思いますか?
思います、という論理が通じるのは実は公務員だけなのです。民間の会社の労務担当者は「少しでも安ければそれでいい」という論理が働くので、結果的に社員はこんな施設で健診を受けさせられる羽目に陥っているのです。
救済方法はただ一つ、その健診結果を自分の信頼する医療機関の先生に見せることです。胃癌と判明した患者さんも、もしも半年前の血便反応陽性時に胃カメラとかやっていれば初期癌で、癌センターなどで内視鏡的切除術が受けられたかもしれないと思うと残念でなりません。この方に「健診の説明を受けたの」と聞くと、聞いてもまともな答えが返ってくることはなく、しつこく聞くと、「関連病院に言って検査しろ」と言われるので「会社の人はあまり説明を受けなくなってしまった」と言っていました。
消費税も上がることだし、小泉内閣時代の負の遺産は清算していただければいいなあとつくづく思いました。
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2012.06.24
 今日は先週の続編です。動脈硬化の話です。
血管の内皮は血管の平滑筋に3つの弛緩因子を放出しています。この3つはプロスタサイクリン(PI)一酸化窒素(NO)内皮由来過分極因子(EDHF)と呼ばれています。EDHFはendotherium -derived hyperpolarizing factorの頭文字の略語です。
 まずNOのことから書きます。NOは酸化により活性が失われます。従って抗酸化物質の豊富な食物を摂取することが肝心です。
緑黄色野菜などです。働きは血管の弛緩作用のほかに血小板の凝集抑制、血管内皮に白血球や血小板の付着を防ぐ作用があります。
 以前心房細動の話をしたときにも書きましたが、心臓がきちんとした拍動が失われると、どろどろした血液内に、繊維素や血小板が付着して血栓を形成します。
 従って血小板は止血の上では善玉のヒーローですが、血栓形成の上では悪玉ということになります。運動はリンパ流をよくしますので、めまいの原因となる内耳におけるリンパ流に伴ってやってくる「かす」を掃除してくれるますし、運動に伴うずり応力によりNOの分泌を亢進させます。運動は同時にそのずり応力により、血管平滑筋に作用し血管平滑筋のKCaチャンネルに作用して細胞膜を過分極させることにより、血管平滑筋を弛緩させます。
NOとEDHF役割分担は先週ににも記載しましたがNOは大動脈、EDHFは細い血管です。末梢の抵抗する細い血管に対しても働きます。
 長くなると専門過ぎますのでこれらを総括します。
1、まず緑黄色野菜を摂ってください、青魚に含まれる、EPA、DHAも血管内皮を弛緩する作用があります。週2回くらいが適当と言われています。
サプリや薬剤として取るのは出血の原因、特にDHA、EPAの摂取し過ぎで脳出血の原因にもなるとも言われていますのでご注意をしてください。
2、運動をよくしましょう。
一日1時間は必要です。よく歩く運動が必要です、高齢者がよく輪投げとかゲートボールとかやってると言いますが、グラウンドゴルフのようなよく歩く運動のほうが頭を使う運動よりいいと思います。
3、ストレスは敵になるので、よく休み、よく寝ましょう、よく話し、よく笑いストレスを吹き飛ばしてください。
4、血管を若く保つためには、高血圧症、高脂血症、糖尿病を治療することも肝心です。降圧剤や抗高脂血症剤の中には血管内皮機能の改善になる薬剤(スタチン系、ARB系薬剤)もあります。
5、禁酒、禁煙をしましょう。
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2012.06.17
昨日のこと。頻回に膀胱炎と咳止めの薬を下さいといって嫁さんが姑の薬を取りに来る、よく来るのでいったいどんな薬を飲んでいるのと聞いてみました。
すると朝2種類の利尿剤が出ている。「これじゃ頻尿で当たり前だよね」というとほかにも見せてくれました。見てみてびっくりです。開業医の処方ですが、朝に頻尿改善剤のベシケアが処方されています。利尿剤を減量すれば解決するのに、利尿剤を減らさずに頻尿改善剤のベシケアが処方をしています。
 さらに朝から安定剤のセルシンが出ているので、姑は朝から眠くて、失禁を繰り返している。さらに原因不明の空咳が続いているとのことでした。原因はセタプリルというACE阻害剤だと思います。
 多分昔、大病院でうっ血性心不全の診断で利尿剤にACE阻害剤が処方されて、それが改善しているのに主治医は薬を減らさず、またACEの副作用にも気づかず処方をそのまま出し続けているみたいです。
 さらにもう2〜3年診察もしていないとのことでした。患者の訴えるままに原因を考えずに、頻尿改善剤や咳止めを出し続けているのでこんな結果になってしまったと思われます。家族も診察なしに薬のみ取りに行っていること自体考え直さねばいけないとも思います。
 明日から往診で対処することを約束しました。やがては安定剤を切って通院に持っていきます。確実にリカバーできる症例だと思います。先日の薬19種類の方は完全に治りました。
 今日は動脈硬化の話をします。馬場医院では動脈硬化の検査をしないのですかとよく聞かれます。「しません」と答えます。理由は意義がないからです。やれば単なる金儲けでしかないからです。大事なのは動脈硬化をきたさないように指導することだからです。
血管内皮には弛緩因子というのがあります。プロスタサイクリン、NO(一酸化窒素)EDHF(内皮由来過分極因子)が主要な3つです。NOは大血管、EDHFは細い血管に作用します。血管内皮は高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、喫煙、ストレスなどでNOの活動抑制がきたされるため障害されます。しばらくはEDHFが抵抗しますがやがてはダメになります。NOには血小板抑制という大事な役割もあるため、NOの機能低下は動脈硬化と血小板凝集抑制が同時に進行するため血栓症まっしぐらという結果になります。
次回にこの対処法を書きます。
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2012.06.11
 今日はビタミンA、Bの話をします。
Aは植物性食品に含まれるカロチノイドと動物性食品に含まれるレチノールの2種類があります。カロチノイドとレチノールの最大の差はカロチノイドは体内でビタミンAに作り替えてからではないと作用しないのに対し、レチノールは体内でそのままビタミンAとして作用するため、吸収率に決定的な差があります。レチノールのほうがはるかに優れています。
動物性のレチノールを含んでいるものはウナギ、アナゴ、乳製品、アユ、レバー、卵の卵黄などです。ビタミンAはタンパク質の合成に役立つほか、決定的な良い作用として、抗酸化作用が強く活性酸素を撃退します。血管の老化を防止します。
 ビタミンBは三大栄養素である糖質、脂質、たんぱく質がエネルギーになる際必要な栄養素です。不足すると乳酸などの疲労物質がたまります。そのため疲労の回復が遅れるますし、肌にもマイナスです。
 疲労回復にはクエン酸も必須の栄養素です。クエン酸を多く含むものは梅干し、レモン、グレープフルーツ、ミカン、イチゴ、パイナップル、キウイです。
 夏になると疲れやすくなるので疲労回復物質であるビタミンB群とクエン酸含有食品は多く摂取してください。
 ちなみに僕は毎日、キウイは1個、グレープフルーツは4分の1、ブルーベリーは7個を摂っています。この他に大塚製薬のマルチビタミンアンドミネラル1錠、ザバスというプロテインもエアロビクス行った時は飲んでいます。
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2012.06.03
5月は後半閑散でしたが終わってみると1705人の患者さんにお越しいただきました。予防接種のみを含めると1750人を数えました。
 今日は降圧剤に頼らない降圧の仕方について書いてみます。
まず一番大事なのは塩分および脂質の摂取制限です。ナトリウムの摂取制限は効果があります。カリウムはナトリウムを排出しますが、腎機能が悪いと腎障害をもたらしますので、腎機能特にクレアチニンの測定は必須条件です。なかなか費用が掛かるので医師も積極的には採血ができませんが、患者さんによっては年4回の人もいれば健診のみ年1回という方もいます。
 降圧には運動、過激ではない適切な運動が効果的です。生活習慣と血圧との関係を文献を見ますと、まず10sの減量で血圧は10は下がります。1日30〜60分の運動で5、減塩で5、節酒でも5は下がります。
 睡眠との関係では最悪は5時間程度の睡眠、6時間がぎりぎりで、推薦睡眠時間は7時間です。そう言う私は6時間か5時間半しかとっていません。寝るのがもったいないというか、だらだらyou tubeでuk dance 40、billboard top 40などを見るか、時代劇専門チャンネルで雪姫隠密道中やお祭り銀次捕り物帖などを見ています。今後は寝るようにします。
 睡眠時間は5時間以下と7時間では高血圧発症率に倍の差があります。朝まだ眠いのに起きるときに大量のアドレナリンが流れるためと言われています。酒とたばこで言うと、たばこは最も危険な因子です。血管を収縮させるからです。お酒は少量なら差支えないと言われ、ビール換算で中瓶1本までならいいとされています。 ただし飲酒は老化の因子になりますので老け込みたくない方はやめたほうが無難です。運動は有酸素運動、1日に20分以上のウォーキングがいいとされています。
 しかしながら今年の1月から3月みたいにきわめて寒いと、ジムなどに行かないと、外での20分以上の20分以上のウォーキングはできないと思います。運動を積み重ねると心肺能力が著しく増して、疲れない体になりますし、体に筋肉が付きますと、寒冷に対抗できる強靭な体になります。
同じくらいの年令でも真冬にズボンの下がパンツ1枚という方もいれば、厚手のパンツに、ヒートテックのズボン下、厚手の靴下を2枚という方もいます。寒冷に対しては筋肉量での差は歴然です。
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2012.05.27
最近びっくりしたこと、
1人の患者さんに19種類の投薬がされていました。
精神科薬剤が4種類、睡眠薬が2種類、漢方が2種類、血圧が5種類、認知症の薬が1種類、利尿剤が2種類、鎮痛剤が3種類です。
患者さんは精神科薬剤の投与のし過ぎで、歩行がままならなくなっていました。食事以外は朦朧状態で1日中寝ています。そのため筋力が落ちてしまい、歩けないうえ、一日中朦朧状態なので会話もままならない状態でした。
先生は診察はいらないが家族には毎週来るように指示し、家族の話を聞いて、診察代を毎週請求し、家族は支払っていたそうです。診察なくとも話でピタッと治すと言われ、患者(信者)がとても多い医院と聞きました。
 しかしながら実際の患者さんを診ると、過剰投与のβ遮断剤のため心不全をおこし、さらに肺炎を合併し、白血球数が18000に及んでいました。採血結果は高度の脱水でしたが腎機能が保たれていてよかったです。
薬は15種類をカットし、4種類に減量し、抗生物質の点滴でかなり回復し、血圧も来院時上の血圧が74が今は124に回復しています。意識レベルも上がってきました。
「なんで行ったの」と患者家族に聞くと、痛みを取る名医だという評判が巷に広がっているからだと言っていました。朦朧になれば痛みも訴えなくなりますが意識レベルも落ちるのでこの療法がいいのかは私にはわかりません。
 とりあえず患者さんは順調に回復しています。あとはリリカをいつ切るかが課題です。きればさらに意識レベルが上がるのですが脊椎管狭窄症などでは痛みがひどくなる可能性があるからです。
 今日は自己測定の血圧の話もします。
最近の血圧計は血圧と脈拍数が同時に測定できるものが多くあります。血圧計が示す数値と僕の測定する数字が誤差が多いとの指摘を何人かに受けました。
8人中6人は血圧計のセンサーを腕の真ん中にあてているための誤差でした。肘の動脈は内側にあります。従って内側にセンサーを持ってこなければ血圧は低めの値がでます。
残りの2人は腕に巻く血圧計でした。細くて脂肪や筋肉のない人はいいのですがデブ系は腕の血圧計では正確な値は出ません。
脈拍は心房細動があると低めに出ます。さらに橈骨動脈の触診併用でないと正確な値は出ません。麻酔中に急に血圧が下がった時などは必ず麻酔医は橈骨動脈の触診での測定を併用しています。
 血圧はその時の状態でも変化しますから、自分で測定するのもとてもいいことですがそれでもって薬を減量したい場合は医師と相談してください。ちなみに青梅西部地区で院外薬局になっていない医院はわずか3軒です。これらを除けば、院外処方の基本は、1つの薬剤を処方しても、5つの薬剤を処方しても処方箋料は同額ですから、薬の減量に抵抗する医師はいません。気軽に相談しましょう。
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2012.05.20
 悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の値をどこまで下げるべきかという理論がなされている。一時は下げ過ぎはよくないという議論が頻繁に論議されてきた。素麺と冷麦はどちらが腰があるかというような論議に似ていて、油気がある素麺のほうが腰があるとされてきた。
LDLコレステロールのレベルは140までが限度とされてはいるが、高血圧の人や高齢者で動脈硬化が進みつつある人は140以下を厳守、糖尿病人は120以下、過去に脳血栓や心筋梗塞、狭心症の既往のある人では100以下が望ましいとされています。
 当院でも出来うる限り下げる方向で加療をしているが、コレステロールのコントロールは相手方が納得してくれなかったり、通院を中止したりすることががよくあるのでとても苦労しています。
 一番困るのが持論のある人、二俣尾地区でのある人などは高血圧と 高脂血症を治療せずに脳梗塞の一種であるラクナー梗塞(高血圧を治療しないため、血管が破れまいと抵抗してガス管や竹輪のように血管が内部に膨らむ結果、血管が詰まる梗塞)で軽く倒れました。頑固なため、近所はだれも相手にしてくれません。本当に人のいい親戚が来てくれて加療に協力してくれ、よくなりました。
 その後、しばらくは服薬していました。間もなく持論を展開。「今は何ともない、今の血圧は正常だ、自覚症状がない」とか言って服薬を中止してます。
本当に人のいい親戚もあきれてものが言えず相談されてきました。こちらからは一言、「いつかは脳梗塞で倒れるでしょう」と面倒見のいい親戚の方に言ってはおきました。
持論のある方は青梅市立病院などに紹介しても無駄です。「肺が悪いために心臓に負担がかかっているから、在宅酸素の導入をしてください」と循環器部長に言われても、今は苦しくないとか、そんなものの必要性を感じない、とか持論を振り回すため、気づくと肝臓や膵臓などの多臓器に負担がかかり、病気で急変して死亡に至る症例も多いです。「最近来ないねえ」と看護師さんと話していたら、近所の人から「脳梗塞を発症して療養型病院にすでに収容されています」という情報が届いたりすることもあります。
 病気には権力者の田中角栄首相も勝てませんでした。財と権力とコネがあっても治らないもの治りません。コレステロールの高値をほおっておくと、血圧もどんどん上がってしまうので、降圧剤を減らすためにもしっかり高脂血症の治療はしてください。
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2012.05.13
 頻尿について今回は記述します。
頻尿のもっとも訴えが多いのが夜間の頻尿です。
男性では2つの疾患に注意が必要です。1つは前立腺肥大、もう一つは前立腺癌です。
 一番怖いのが前立腺肥大と決めつけて治療を開始してしまう医師です。
前立腺には外腺と内腺があります。前立腺肥大は尿道を取り囲む内腺に発生しますから、発症初期に排尿困難や頻尿の症状が発生します。
 一方、前立腺癌は尿道を取り囲む内腺を、さらに取り囲む外腺の後部(背骨より)に75%が発生しますから、頻尿症状が発生した時点ですでに、やや時遅しの状態です。この時点での検査はまず尿に血尿が現れます。しかしながらこの血尿は肉眼的なものではなく、尿検査でテストペーパーで血尿反応が陽性になる程度です。
従って健診時にテストペーパーで血尿が出た際は、さらなる検査であるPSAの検査が必須です。
PSA(prostate spesific anntigen)を測定すれば4〜10のグレイゾーンもしくは10以上の確定ゾーンが測定されます。
 先程、前立腺肥大と決めつけて治療を開始してしまう医師が最も怖いと申し上げたのは、前立腺肥大の治療薬にPSAの値に影響をもたらすものがあるため、治療開始時には前立腺肥大だろうなと思いつつも必ずPSAの値を測定する必要性があるのです。
 次に女性の場合頻尿や尿漏れを多くの方が訴えてきます。経産婦に多く、中年以降は骨盤底筋群の衰えがこの症状を増加させます。
この骨盤底筋群の運動に関してはネット等を見ればかなりの記載があります。自分も近日記載をする予定です。
夜間頻尿でかなり多いのがカルシウム拮抗剤によるものが多いのは事実です。ARBでもやや頻尿になる傾向はあります。寝ると間質に流れた水分が戻りやすくなり、腎臓に戻ってきてこれが頻尿の原因になるからです。
 特に要注意は心不全傾向にある人です。心不全傾向にある人は、寝ると人以上に還流血液、還流水分が集中し、夜間頻尿は著明になります。
ここで最も怖いのが過活動性膀胱と決めつけて治療を開始してしまう医師です。
 5月4日の休日にに知り合いから是非診てくださいと依頼があり、診させていただいた80歳の女性ですが、近隣の整形外科で頻尿改善剤をもらっているが、日一日と悪化するとの訴えででした。
診ると顔に若干浮腫を合併していました。これは心不全のパターンだなと思ったので、休日ですがレントゲン撮影と心電図をとったところ、心電図には心房細動があり、レントゲンは心肥大に肺のうっ滞があり、ほぼ心不全と断定できました。
BNPも後日の検査で高値でしたから診断は確定しました。朝に利尿剤を投与し、近隣の整形外科で処方されている頻尿改善剤をカットしたところ2週間で夜間頻尿は改善されました。
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2012.05.05
 当院では小規模ながら外科系もやっているので、この手の初診患者も多い。
先日から見えているSさん。他院でカルシウム拮抗剤とβブロッカーの薬をもらっている。当院にはくるぶしの深い傷で来院 両下腿が著しくむくんでいて、傷が深く埋没している。
3月18日の記載にもあるように多くはカルシウム拮抗剤をカットすればこの毛細管圧の上昇に伴う。下腿浮腫は改善するだろうと、高をくくっていた。浮腫が取れれば傷も一気によくなるだろうと思っていた。
 ところがどっこい全然治らない。この浮腫のため、くるぶしの傷は遅々として治らない。
 そうかといって、傷を治してくれると思ってせっかく来てくれている患者さんを裏切るわけにはいかない。なんでこんな医院に来てしまたんだとは思われたくない。「傷が全然治らないぜぇ、ワイルドだろぅ」とかいう冗談を言っている場合ではない。
 その時ふと4月18日の糖尿病研究会で部長先生が発表されたある降圧剤を思い出した。カルシウム拮抗剤をカットしても、利尿剤を投与しても治らない下腿浮腫がこの降圧剤でいっぺんに治ったという発表でした。
 これしかないなと本人に投与、それから10日、みるみる浮腫は取れました。傷も乾いていき、治癒目前になりました。いい薬があるもんだとつくづく思いました。アンテナをどんどん高くしないと、旧態依然の馬鹿医者になってしまうなあとも思いました。
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2012.05.01
 先月はかなり暇でしたが、それでも1738名の患者さんにお見えいただきました。予防接種のみや健診のみの患者さんを加えると1780名に達しました。
思ったよりは忙しかったんでしょうか。実感がありません。この文章を書いていた時に高速バスの運転手の逮捕の放送が入ってきました。
 高速バスの事故は起きるべくして起きたというのが識者の意見です。小泉改革は一方で一部の利権を温存しつつ、多くの利権にメスを入れたため高速バスの運行が西武バスや西東京バスなどの大手のバス会社の独占を破壊したためいい意味では価格が安くなった半面、安全面という点も破壊しました。
  僕はよく神戸まで野球の応援に行きましたが、神奈川の足柄SA、静岡の牧の原SA、愛知の美合SAと休みつつ行くのですが深夜などだと頭というより目がぼわっとしてきたのをよく覚えています。個人的には450q位が限度です。逮捕された運転手さんが可哀想に思えました。
 今日は患者さんから救急車が総合病院に行ってくれなかったという苦情を受けました。土曜日の午後は総合病院は救急はやってないと言われたそうです。土曜日も日曜日も総合病院は救急をやっています。
 運んでくれないという苦情は本当かどうかは私にはわかりません。但し事実は一つです。救急隊はすべての人を総合病院に送れないという事実です。青梅、西多摩にはいくつかの救急病院がありますから、患者さんの希望で運ぶと特定の病院に希望が集中してしまうため救急隊では振り分けをやっていると思います。
前にもお話しましたが軽症の際に総合病院にかかりたかったら、自分の足で救急部に行くことです。もしくは翌日、自分のかかりつけの医師に紹介をしてもらう以外はありません。救急隊が特定の病院とコネがあるのではというような邪推をする方もいますが、それは考えすぎです。
救急隊も実に症状に応じてこの患者さんはここ、この重症度ではここと効率よく振り分けています。従って軽症の場合は必ずしも総合病院に運ばれないケースはあり得る想定です。
 骨折や軽い眩暈などでは救急車を呼ばなくても翌日で十分対応ができます。軽症者は3次救急には運ばれないという事実も存在しますし、救急で日曜、祭日に入院しても、手術は10日後などというケースもよくある事実です。
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2012.04.24
 町でコーヒーが飲みたくなった時にDコーヒーに僕はよくいきます。200円で十分おいしいコーヒーが飲めるしホットドックなどの食べ物もあるからです。
 先日いつも行くあるDコーヒーにいったところ、店の雰囲気がいつもとまるで違う。店長も受け付けも猛烈にイライラしている。
原因は2分で判明。いつも頼むレタスドックが5分しても出てこない。新人で超どんくさい人がスタッフに加わったため、客も店の管理職もベテラン社員もみんなカリカリしてしまっているようです。
たった一人でこうも違うんだと思いました。他人ごとではなく、こういうようなケースへの対応は必要です。

 今日は子宮内膜症の話をします。子宮内膜は婦人が妊娠をしないと、2〜3日で剥げ落ちます。これが生理(月経)です。
しかしながら、子宮の入り口(子宮頚部)は狭いため、一部が卵管を通して腹腔内へ逆流します。この際生きたままの細胞が本来の子宮以外に定着することがあります。この生きた内膜細胞が異所性に増殖することを子宮内膜症と言います。当然子宮のホルモンのうち卵胞ホルモン(エストロゲン)により子宮内膜症は悪化します。子宮内膜症の好発部位は子宮の後部と卵巣です。卵巣ではチョコレートチストと呼ばれる嚢胞を形成することがあります。
主症状は増悪する月経痛です。卵巣がんの原因になることがりますので、CA125という腫瘍マーカーを測定することは必須の条件です。
 治療は妊娠期に入るとエストロゲン(卵胞ホルモン)の作用が弱まり、プロゲステロン(黄体ホルモン)の作用が主体となることから、黄体ホルモン剤である低用量ピルを用いてエストロゲンの作用を弱めると快方に向かいます。
注意点はピルには血栓誘発作用があること、子宮体がんの原因になることです。
特に若年の脳血栓にピルが多いに関与していますから要注意です。婦人科の先生方にこの知識がない方が、わずかながらですがいらっしゃるので注意を喚起します。副作用を全く言わずにだらだら続ける方がいますから、漢方療法等もあるので色々婦人科医に相談してください。
 ちなみに私のいた日本医大のある千駄木は、浅草の吉原が近かったため、当時の呼び名でトルコ嬢、今はソープランド嬢がよく脳血栓で来ました。30台の年増の方が多かったですが、症状は立派な脳血栓でした。みんなピルが原因と救急の医師はわかっていました。
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2012.04.19
 近所のおじいさんが末期なので先生のところで終末医療をお願いしますと依頼されました。
僕はこの石神前というところに開業して15年になりますが、元々この地域の方は青梅市内の先生方に通院されている方が大半でしたので、開業当時の僕はいわゆるよそ者になります。従って15年たってもいまだ青梅市内へ通院されている方もいます。
このおじいさんは94歳になりました。とても元気な方で、できたトウモロコシをもらったこともあります。自分の患者さんではないのですがとても親しかった方です。
 往診で行ってみると極端な鉄欠乏性貧血、全身のむくみ、通常ですと末梢からの点滴の使用は無理です。極端な脱水のため血圧が低下しています。
循環血漿量の低下が認められます。治らないと治さないは別個のものですからこういう患者さんを治すのは医者としては実はとてもやりがいがあり、楽しいのです。
全身の浮腫ですから、末梢の点滴に使えるラインはありません。頸部を見ると外頸静脈がぷっくり浮いています。2秒ほどで外頸静脈に穿刺し点滴挿入完了。
多少飲める元気はあるので胃瘻用の液体を経口でできるだけ飲んでもらえばよくなるはずです。体蛋白の濃度が上がり、鉄分の補給で貧血が改善すれば、いったん体の間質に逃げた水分が毛細管圧の是正により、循環血漿内に復元するため、一気に体のむくみは取れるはずです。
毎日努力してこのおじいさんと冗談のいえる日々を取り戻したいと思いました。このおじいさん通常だと療養型の病院に入れられて、そのままになっていたかもしれません。
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2012.04.16
癲癇(てんかん)について毎日質問をいただくのでお答えします。
癲癇は一種の脳の病気です。反復性の痙攣を主症状とし、意識障害を伴います。意識消失が2分くらい続くこともありますが呼吸状態は保たれているので、昔みたいに箸を咥えさせるようなことは不要です。正直に言って医師でもかなりあわてます。
 従って運転は危険というよりも起こった時点では100%事故につながると思います。ただ、人権とかいろいろな問題があるために、各国で運転禁止にできないのも現状です。
 従って今の現状ですと事故が起きたら泣き寝入りの現実があることは事実です。
 癲癇には真性癲癇と症候性癲癇があります。真性癲癇は生後から2歳までと12歳頃からの思春期に発症します。脳波上は棘波、棘徐波が特徴です。原因は遺伝と分娩時における外傷(鉗子分娩、吸引分娩)が主なものと言われています。
先天性の場合、分娩が正常ですと遺伝性が多いと思います。出産時に分娩等を小規模の医院等で行った場合、帝王切開をせずに(とゆうよりも手術自体が不能なため)、鉗子(ヘラのようなもの)で引っ張ったり、吸引をかけたりすると脳に微細損傷(micro brain damage)が起きてこれ が癲癇の原因になります。ちなみに真性癲癇は高齢者ではなりません。
 一方、症候性癲癇は外傷や脳疾患に伴うものです。外傷の主な原因は落下やバイク事故における脳の強打が原因です。脳疾患では脳梗塞などが主たる原因になります。
バイク事故等で癲癇になっても、発作がなければただの人ですので、なかなか病人に自意識がなく運転等は行ってしまうのが一般的と思います。発作が起きれば事故率は100%ですから何らかの行政的な検討は必要だと思います。
 行政的に規制がかけられないのは100万人もいる患者に規制をかければ、人権だけの問題のほかに、この人数がすべて生保に移行し、消費税率で2%にあたる2兆円の費用が掛かるためではないかと推察します。
症候性癲癇には経口剤が3種類くらいありますが、発作時はジアゼパムという薬(セルシン、ホリゾン)の静脈注射が必要ですから、運転中でなくとも処置は大変です。
クレーン車の事故といい、今回の暴走事故といい、人権も大事ですが、はねられた人が泣き寝入りを繰り返す現実にも、行政が目を向けてもいい時期になったと思います。
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2012.04.11
 今日はこむら返りの話をします。
さまざまなケースが多いのですが、最近よく経験するのは薬剤性のこむら返りです。組み合わせで多いのがスタチン系の高脂血症剤と降圧剤のうちARB系に分類される薬との組合わせです。
スタチン系の高脂血症剤はリバロ、クレストール、メバロチン、リピトール、リポバスなどです。ARB系に分類される薬はオルメテック、ブロプレス、ニューロタン、ディオバン、ミカルディス、イルベタン、アバブロなどです。
 原因はカリウムのチャンネルをいじるためではと推察されています。多くの医師が気付いていますし、対処法(投薬により速やかに改善します)も心得ていますから、よく早朝、夜間などにこむら返りが多い時は言ってください。
 僕の経験では胸の筋肉が攣ってしまい、それを心筋梗塞と勘違いして救急車を呼んでしまうようなケースもありました。
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2012.04.08
4月から子宮頸癌の予防ワクチンにガーダシルというワクチンがサーバリックスというワクチンに加えて認可になったので紹介します。
 子宮頸癌の発癌因子はヒトパピローマウィルス(HPV)によるウィルス感染が原因です。主として男女間の性交渉によって感染が広がります。
HPVには多くの悪性の型がありますが、特に悪い型がHPV16とHPV18です。この他にHPV6とHPV11が悪性とされています。16と18は子宮頸癌を引き起こし、6と8は性感染症である尖圭コンディロームを引き起こします。
 16型と18型について説明します。性交渉で子宮頚部に付着したウィルスの多くは表面細胞とともに脱落して外部に出されます。この際に子宮口表面が傷ついていたりすると悪性である16型と18型のHPVウィルスが子宮内部の基底膜に侵入します。この率は1〜3%位と言われています。深く基底膜に侵入したウィルスにより細胞の異型性が始まり、やがて上皮内癌に進み、やがて子宮頸癌に発展します。この率は侵入したウィルスの25%位と言われています。
 一般に頻回に交渉があると傷ついている確率が高く癌化の確立が増します。性交渉の頻度の高い人ほど傷ついている確率も高いと言われてます。以前はそのような性交渉を生業としている人に頻発していました。  近年はそのような方以外にも感染が広がりました。従って実際の性交渉が始まる以前の女子(12〜14歳)にワクチンを接種するのは極めて効果的です。
ワクチンのうち16型と18型を予防するのがサーバリックスワクチン、16型と18型に加え6型と11型も予防してくれるのがガーダシルワクチンです。負担する価格は1590円で変わりませんから今後はガーダシルのほうがお得と思います。
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2012.04.02
3月は保険関与の方だけで2067名 予防接種の方を含めると2188名の患者さんに来ていただきました。忙しかった1月でした。
 今日は奥多摩の患者さんの件から説明します。この患者さんは3月初旬に脳梗塞で左半身が麻痺になり病院に搬送されました。昔からというよりも僕の小さい時分から知っている方なので病院に行ってみると、左半身が麻痺ですが、嚥下も発語も全く問題なく(右利きの場合右半身麻痺時には重症例が多い)、冗談も言っているので安心しました。
 すると間もなく療養型病院に転院されたとのうわさが聞こえてきました。転院先の病院はあまりいい評判は聞いていないので心配していたところ、この病院の定食コースである個室しか空いていないという事務長の説明に乗せられて、1月45万円の費用を請求されていました。僕が個室にお金をかけてもよくはなりませんよ、と、アドバイスすると家族がここを紹介してくれたという最初に入院した病院のケースワーカーに再度相談しました。
 皆さんはここから先の展開が読めますか。多くの人が察しが付くと思いますがケースワーカーも個室以外の大部屋は、しばらはくは空きがないそうですと答えたそうです。
同じ穴のムジナに聞いても答えは一つです。別な言い方をすればお主もチョメチョメよのおと言われる人にまた相談に行っても同じ答えが返ってくるだけです。時代劇の世界はどこにもあります。 紹介したケースワーカーに1度か2度は同じ苦情が届いているわけですから、良心があればこんな病院には紹介はしません。
困ったら元の主治医にもう一回是非相談してみてください。入院後もいろいろアドバイスしてくれるはずです。
 この人の後から入院した人達はこんな費用をかけることなく順調にリハビリを受けて快方に向かっています。
転院先の病院選びは慎重にしてください。わからない場合は必ず相談をしてください。僕らのアドバイスは僕らの主観ではなく、患者さんの事後報告に基づいて行っています。
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2012.03.25
3月の末だというのに気温が上がらないため、インフルエンザの患者さんが今もって1日に3人くらいはいます。
疑いの患者さんはこれより多く、陽性患者さんが3人は今もっているということです。
 24日の土曜日は一日で168人(ワクチン接種を入れると185人)の患者数でした。このうち88名が小児でした。土曜日になると馬場医院は小児の患者さんがとても多くなり、まるで小児科の医院のようになります。
理由はわかりません。土曜日の午後に診療しているので午後に混むというのならその理由はわかりますが、朝からお子ちゃまのオンパレードです。
近隣の診療所の先生がお子ちゃまが得意ということで多いとは聞いていました。したがって馬場医院は大人と老人の診療所という前提でしたが、ここ3〜4年小児の患者さんの占める割合が年々増えてきています。なんででしょうか?私にもわかりません。

 今日は血圧の薬を飲んでいたら糖尿病がどんどん悪化してしまった患者さんの一例を紹介します。
患者さんはプレミネントという合剤(2種類の降圧剤を組み合わせたもの)を服用していました。プレミネントというのはARB(アンギオテンシン変換酵素阻害剤)の1つであるニューロタンという薬と利尿剤の合剤です。
 毎年しっかり検診もしてるし、薬もしっかり飲んでいる方なのですが、薬を長期投与でもらうばかりで診察をあまり受けないということでした。
採血は半年前に受けたということですが、かかりつけの医師からは説明も受けておらず、当然、採血データのコピーももらっていません。著しく喉が渇く、夜に冷たい水をほしがるということで来院されました。
 当院での検尿で3+の尿糖が検出され、精査で糖尿病が見つかりました。
血統を調べてみると糖尿病の方がしっかりいます。服用して5年以上とのことでしたが、口渇などの症状は今年になり一気に出てきたと訴えていました。半年前の採血データは医師からはもらっていないということなので、いつから悪化したかは不明です。糖尿病の素因、もしくは一族に糖尿病の患者さんがいる方に利尿剤の降圧剤を処方するのは勇気がいります。
 中高年になり、糖尿病が少しずづ悪化した際、利尿剤が一気に水を引っ張るので糖尿病が一気に悪化するからです。甘露煮と同じで糖があるのに水分を飛ばすと、より濃くなってしまうからです。
降圧剤の薬を変えると安定性を欠きますし、患者さんは不安になります。仮に同じ成分のジェネリックでも患者さんにとってみれば全く別の薬です。従ってまず患者さんに十分説明をしたうえで、プレミネントの成分であるニューロタンの50mgを処方し、利尿剤の副作用である高尿酸血症と耐糖能の悪化を見極めたうえで糖尿の治療をしていくことにしました。もしも血圧が上昇するようなら糖に影響の少ない降圧剤を徐々に追加していこうと思っています。場合によっては利尿剤を中止することによって糖尿も一気に改善というようなこともよくあります。
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2012.03.18
 3月は花粉症の新患にインフルエンザの新患が加わり、17日現在で1525人を突破する勢いです。このままだと今月は2000名に達する勢いです。特に子供の患者数の急増が顕著です。三田地区はあまり小児の数が多くない地区なので、最近本当に子供が増えたなと思います。
どういうわけか友田とか新町とかからも患者さんが見えます。理由はネットを見てが殆んどです。つくづくネット社会なんだなと思います。

 今日はカルシウム拮抗剤による下腿の浮腫について説明します。以前大きな病院に行っている患者さんが下腿の浮腫で整形外科に行っているのに一向に治らない、と言って来院されました。大きな病院の内科(消化器が専門)の先生も、整形の先生も副作用と知らないのか延々と治療をしています。膝に注射したり利尿剤を注射したりしましたが治りません。
 原因はカルシウム拮抗剤のカルブロックのせいでした。カルブロックはカルシウムをブロックする薬という意味で第一三共から発売されています。第一三共さんのために言いますが、全てのカルシウム拮抗剤でこの副作用はあります。
カルシウム拮抗剤は動脈の拡張度が静脈の拡張度より強いため、動脈には多量の血液が流れ込み、静脈は一定量しか還流しないので、動脈から静脈に移行する毛細血管の圧力が増します。毛細血管は周りの間質との間に圧格差がありますが、カルシウム拮抗剤を投与されるとこの圧格差が広がり、結果的に毛細血管から間質へ静水圧差(毛細血管から間質に押し出す力)が増して、血液中の水分が間質内に押し出されて間質内の水分が増えます。これが浮腫の原因です。
下腿に顕著に出ます。出たからと言って心配はありませんが靴や靴下が穿きづらくなるので多くの方は気になされます。
心配はいりませんがどうしても気になる方は主治医と相談してください。整形外科などで薬をもらっている場合は、このことを言っても相手にしてもらえない場合もあります。先生が知らなければそれでおしまいです。
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2012.03.11
震災から一年、犠牲者の冥福をお祈り申し上げます。
震災や東京大空襲などを見てが感じることは、政治家は守るのは国民ではなく、国体(国としての在り方)と自分たちのの面子だけかなと思います。
だから今回のように未曾有の原子力発電所の事故があったので発言記録は残さず、後々になってつるし上げられないよう都合のいい記録を後から都合のいい部分のみ公表するだけと思います。
記録量も米国では2000枚が日本ではわずか70枚でした。原爆投下国は事故を十分想定して5重の電源装置、投下された国は事故は起きないと勝手に思い込んで2重の電源装置。今もって原子力発電所に非常用蓄電池がまだ配備しきれていないというのもお粗末の限りだと思います。

 さて本題。
気候が一向に春に向かわないため、3月11日の吉野梅祭りも3分咲きの寂しい梅祭りになりました。
この寒さが続くため、2月3日に流行が始まったこの地区のインフルエンザも一向に収束の気配がありません。
 高齢者はA型が多く子供は圧倒的にB型が多い傾向にあります。高齢者の特徴は37度くらいの発熱と倦怠感で来院され、念のためにインフルエンザ簡易キットで検査すると陽性というような方が殆どです。小児の場合は消化器症状(吐き気や食欲不振)を伴ってきて、しかも38.5°以上の発熱を伴っているため比較的簡単に判定できます。発熱後12時間以内ですと陰性例が多く、午前の来院された方には午後6時ごろに再来院してもらって再検すると陽性になったり、午後の来院で陰性例の方は翌朝に来てもらうと陽性例がみられることも数多くみられます。なかなか解熱しないような症例では是非再検をお勧めします。
医院の中にも頑固な医師もいるため、なかなか再検してくれないような場合は、別の施設でもう一度再検してもらってください。またよくなったら元の主治医に戻ればいいだけの話です。
 今日は市販の花粉症の薬で著しい口渇を訴える方がいらっしゃるので、説明を簡単にします。
口渇の原因は抗コリン作用によるものです。市販の薬は抗アレルギー剤が含有されていないため、抗ヒスタミン剤に頼っています。
抗ヒスタミン剤には抗コリン作用が強いものと弱いものがあるため、強いものにあたると、著しい口渇、男性では頻尿などの副作用が如実に発現します。抗コリン作用の弱い、強いは専門の医師なら理解はしているはずです。抗ヒスタミン剤に抗コリン作用があることすら理解していない医師もいるかもしれませんが、一般的には理解しているはずです。
喘息などのアレルギー疾患に慣れている医師なら、どの抗ヒスタミン剤が抗コリン作用が弱く、どれが強いかは多分90%以上は把握していると思います。 従って抗アレルギー剤と抗コリン作用の弱い抗ヒスタミン剤を使えば口渇も楽になります。口渇で苦しめられている方は是非相談してください。
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2012.03.05
 今週事務員のパートさんですが募集を出しました。
するととても会いきれないほどの応募があります。
増税してばらまくのも選挙にはいいかもしれませんが、雇用問題を解決しないとこんな状況が延々と続くと思います。自民党も民主党に乗っかって、このまま増税路線を走ればやっぱり自民も同じ穴のムジナと言われるでしょう。そういえば1に雇用2に雇用と管直人総理は言ってましたね。

 今日は明日から暖かくなるので花粉症が増えます。
対策と治療についてお話します。先日青梅の市内の耳鼻科さんでジルテックDSの長期処方がされたのに、あまり効かないと言って来院される子供さんがかなりいます。なぜでしょうかという質問から入ると簡単です。
 前の記載にも書きましたが、この処方は抗アレルギー剤の単独処方だからです。軽症のうちはこの処方で効きますが症状が重くなると効きません。
抗アレルギー剤はヒスタミンを遊離する肥満細胞への化学伝達物質を抑制する薬なのですでに肥満細胞がヒスタミンを遊離していたら効きません。
 難しいと思うので例えで説明します。上陸してくる敵(花粉)の兵隊を砦からの砲撃(抗アレルギー剤)で撃ち込んでも、何人かはこの砦を打ち破って砦内に侵入してきます。砦の中でも敵と戦う戦力(抗ヒスタミン剤)がないと敵(花粉)は打ち破れません。わかりましたでしょうか。
 基本は抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤、人によっては抗アレルギー剤と漢方の小青竜湯、抗ヒスタミン剤単独使用といろいろのバリエイションがあります。
点眼薬は抗アレルギー剤の点眼薬で十分です。公立病院の眼科では花粉症に対しては滅多に出されることの少ない、リンデロン、オドメール、などのステロイド点眼薬を市内の眼科医で頻回に、半ば定食のように処方されてきますがあまりお勧めしません。
内用薬さえきちんと処方されていれば抗アレルギー剤の点眼薬で十分です。
 ではなぜ眼科医がステロイド点眼薬を頻回に処方するのでしょうか。理由は一般の医院でもらった薬では効かないといって患者さんが訪れるからです。
本来なら一般の医院の内用薬に問題があるのですが、患者さんも眼科医もそうとは気づかないので、いけないのは抗アレルギー剤の点眼薬でいいのはステロイド点眼薬と思いがちになるためです これは皮膚科で強いステロイド内用薬(リンデロン、デカドロンエレキシル)等を頻回に使用する理由にも当てはまっています。どこか差を出さなければという気持ちが強く働くからだと思います。
点鼻薬は医院、病院とも共通でステロイド点鼻薬が出ますが、これは異論がないと思います。
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2012.03.02
2月はインフルエンザの関係もあって1927人の患者さんにお越しいただきました。最後の29日が大雪でしたので1960人くらいの予想がちょっとずれました。
 今年は寒い冬のため、梅もほころびません。当然花粉症の患者数も少ないです。
 代表的な抗アレルギー剤である商品名アレジオン(一般名は塩酸エピナスチン)が市販され始めました。市販のものは10rの規格です。実際のところアレジオン10rではわずかしか効きません。
病院の成人の規格では規格は20rです。20rだとだいぶ高額になるので10rの発売になったのかもしれません。
 アレジオン自体は抗アレルギー剤(抗原によってもたらされる化学物質の伝達を阻止する薬)なので抗ヒスタミン剤(肥満細胞がヒスタミンを遊離するのを阻止する薬)の助けを借りないと十分には効果が発揮できません。
アレジオンを市販で買うならアルピートというゾロ品(ジェネリック製剤)を医院で処方してもらえば価格的には大差はないと思います。
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2012.02.28
前回LDLコレステロールの話をしましたが、ほおっておくと以前なら脳梗塞や心筋梗塞や狭心症になりやすいです、と答えればほぼ満点でした。
 最近いろいろな論文を見ると、過去との比較の論文で盛んに高血圧とLDLコレステロールの高値との相関関係が指摘されるようになっています。LDLコレステロールの高値を治療せずに経過を見ていると高い確率で高血圧を発症しやすいという論文です。
 高血圧症と高脂血症(高LDL血症)を併せて放置しておけばラクナー梗塞(脳梗塞の1型で血管が竹輪のように内部に増殖することによって詰まってしまう脳梗塞)にもなりやすいので早期に治療してください。
高血圧症も高脂血症も早期に治療すれば薬も少なくて済みます。
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2012.02.23
 相変わらずA型、B型のインフルエンザ患者さんがとても多く、花粉症の患者さんは少ない傾向です。
花粉症の権威である東邦大学の佐橋教授によれば、今年は気温の低いパターンなので一気に花粉が飛ぶという予測がされています。ピークは3月の1週目と、2週目ということです。
 今日はコレステロールの新基準についてお話します。悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の基準が出ました。ちなみにLDLとは密度の軽いコレステロールという意味です。健常人で40歳以下なら160でも大丈夫ですが、
・40歳以上・高血圧・善玉コレステロールであるHDLコレステロール値が40以下、以上の3条件のうち一つでも当てはまれば140以下が目標値になります。
糖尿病のある人は120以下と厳しい設定になります。心筋梗塞、脳梗塞、狭心症の既往のある人はさらに厳しく100以下に抑える必要があります。健診での正常値は140以下と書かれていますが、これは40歳以上で健診が施行されるからです。
 陛下が狭心症を罹患されましたが、これは前立腺癌の治療に伴うホルモン剤が原因ではと推察されています。
子宮内膜症、避妊目的、あるいは前立腺癌の進行抑制などの目的でホルモン剤が処方されますが、でき得れば避けたいものです。前立腺癌はともかく、子宮内膜症などでは早期の撤退を考えてください。
産婦人科の先生に相談するとか、安易にピルを出し続けられたら別のほかの療法がないかとかの相談をしてみるのも一方です。
避妊目的はもってのほかで、パートナーが今度生む(親父ギャグです)ための道具とか考えてください。
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2012.02.19
 冬場になると急に具合の悪くなる患者さんは数多くいます。
今年は寒気団のせいで急に血圧が上昇する患者さんが多い傾向にあります。血圧が高くなればさまざまな合併症も起こります。代表的なのはラクナー梗塞と呼ばれる一種の脳梗塞です。
 また、転倒などによる骨折も数多くみられます 当然救急車等で運ばれる症例も多く、開業医の主治医が後で知らされることもあります。
 ここでお願いは、救急車で行った先が必ずしもいい施設とは限らないということも覚えていてください。たとえばくも膜下出血、脳外科がスタンバイしている施設では翌日即オペになり、助かりますが、脳外科が週1回とか2回の病院だと70%以上は天上に召されます。動脈瘤、見つけるのはどこでもできますが、胸部外科のスタンバイしている施設だと助かりますが、循環器内科しかいない施設だと、急変した時に官公立病院や大学病院の胸部外科に転送中に80%以上やはり天上に召されます。
 救急車では胸が苦しければ循環器内科のいる施設に運びます。脳梗塞や脳出血の疑われる症例では一応、官公立に連絡は取るものの、受け入れ状態によってはより設備、医師団ともローグレイドの施設に運ぶこともあります。
これはやむを得ないことで救急隊が悪いわけではありません。救急隊は一刻も早く運ぶ使命があるからです。結果的に見れば運ばれた施設が不十分な施設だったというのが結論です。
 また、自分で勝手に病院に行って、そこから不十分な施設の病院を紹介されて、にっちもさっちもいかないというようなケースも多々あります。
勝手に病院に行ってしまって、別の病院を紹介を受けたら、のこのこ紹介された施設に行く前に、冷静になって診断された疾患、今の状態を主治医とよく相談してください。
動脈瘤と診断されてここを紹介されたが大丈夫でしょうか、くも膜下出血なんだけど、入院先の病院が高度の医療施設にも転院させてくれないし、そこでは脳外科がスタンバイしていないとみたいだとかいう情報を流してくれれば解決策も見えてきます。
患者さんが勝手に行っても、よほど偏屈な主治医でない限り必ずフォローアップはしてくれます。でき得れば勝手に行く前に、ここに行きたいんだけどと言ってくれればより良い選択肢を教えてくるはずです。
 不幸にも骨折し、緊急入院した場合でも、どこでリハビリをしたらいいか等を遠慮なく相談してみてください。きっといい助言が得られるはずです。この助言の根拠となっているものは患者さんの家族の事後報告です。
 ちなみに大腿骨を骨折しても緊急入院する必要性はありません。入院後オペに至る日数はいい病院でも3〜5日、そうでない病院だと10日以上オペをしてくれないケースもあるからです。翌日主治医とゆっくり相談してからでも遅くはありません。
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2012.02.14
 先月は急性期の患者さんが殆どいなかったためか1か月で1700人(ちなみに昨年は1900人)でしたが、今月はインフルエンザの大流行で、すでに14日間で1254人の来院数です。
 インフルエンザの特徴を以下に記載をします。
まず消化器症状を伴うものも多いです。吐き気、胃の不快感があり、かつ倦怠感があります。
一般に高熱、関節痛という典型的な症状なら誰でも診断できますが、そのような典型例は少ないと思います。
 B型の場合、吐き気を伴うものも多い印象です。これに高熱を伴う例がA型よりも多いので、見つけやすい傾向にあります。
 A型の場合、高齢者では念のため検査をしておきましょうと言って検査をしたら陽性というような症例が殆んどで、高熱を伴わないものも数多くみられます。
40歳以下の方の場合は、倦怠感や関節痛を訴える患者さんが多く、高熱が必須の条件にならないものも数多くみられました。
発症初期は簡易キットの陰性例が数多くありますので注意をしてください。家族内に発症した場合、潜伏期は4日間、罹患して投薬されると解熱までが2日間ですが、解熱後2日間は感染能力がまだあります。
 テレビ等で盛んに明治乳業のR-1というヨーグルトが予防効果抜群と報道されていますが、R-1でなくともヨーグルト自体に抗ウィルス効果は実証されています。
私はLB81をもっぱらいただいております。青梅の医者の中でマスクもせずに診療しているのはあまりいないと薬屋さんが言っていました。ここ20年以上もインフルエンザには罹ったことがありません。エアロビクスを始めて、かつ飲酒もしないせいか風邪もめったに引きません。 冬場も半袖の下着にYシャツでも寒く感じません。当然ズボン下は穿いたことがありません。筋肉を鍛えると寒さはあまり感じなくなります。

 話は変わって1週間前に、4月からの医療費の改定の内容がすこし明らかになりました。
在宅の推進という聞こえの良い内容ですがなかなか、在宅医療はすすみません。2月12日の日曜日に朝の2時55分に在宅の患者さんが急変し3時16分に看取りをしました。
朝の3時は気温はマイナス5度くらいです。夜中の看取りはとても大変です。こんなわけですから在宅は皆さんがやりたがりません。
 在宅のみを依頼する患者さんの中には、その医師を在宅をやってくれることだけを利用しようと思っている家族もあり、自分たちは好き勝手にほかの医院に通院などという例も多々あります。
それらが在宅をしようという医師の士気も落とし、在宅から離れようと決意させてしまうのは当然です。挙句の果ては寝たきりの老人を往診中に、家族から普段自分たちが通院している別の医院の薬の質問などを受けることもあると、空しくなるという医師もあると聞いています。
 これらが在宅診療が進まない理由になっています。さらに医療経営上のおいしい部門は小児に集中しています。
3歳以下の小児を2人診ると、成人の往診1件分の在宅の収入を上回ります。1人の在宅に要する時間は最低でも往復40分は要します。2人の小児を診る時間が40分もかかる医院はありません。
 しかも時間外にも頼まれますから、在宅は医療経営に余裕のある医院か在宅専門の医院しか扱わないのが現状です。
国は4月以降、往診料をアップすると言っていますがあげられて困るのは患者さんの家族です。負担金が増すからです。往診を月に何件以上したら補助金を出すみたいなことをしないと往診や在宅医療をする医院はなくなると思います。
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2012.02.12
 二俣尾地区はインフルエンザは無縁と思っていたら節分を境に急増。子供のみならず老人も罹患しています。A型とB型双方が流行。一日に検査の必要性のある患者さんが30人以上、そのうち13〜5人くらいが陽性です。他院でインフルエンザではないと言われてくる患者さんもかなり多いです。
 先日東青梅の川口先生のところで、日曜日午前中に診てもらったらインフルエンザではないと誤診されたと怒っている患者さんがいましたが、こんなケースは多々あります。きっと馬場医院で誤診されたといっている方もいるはずです。
 弁護のためではなく言いますが、発症初期は検査では簡易キットではマイナスになる例も多く、かつ15分後には陰性で、2時間くらいに見てみるとうっすら陽性例がみられることも多々あります。医師の取るべきことは選択肢は疑わしきものにも投薬するか、明日もう一度来下さい言うほうが無難と思います。

 私は趣味がエアロビクスですので、家でゆっくりドラマというものをほとんど見ていないのですが、日曜日の9時台の早海さんと呼ばれる日というドラマは見ています。就職難にぶつかった大卒の生徒がかわいそうでなりません。いつもお祈りメールしかもらえません。この息子(馨さん)に対してまったく理解のない親父を船越栄一郎さんが好演しています。
 増税もしょうがないとは思いますが就職口を増やす、小さな公共工事でもいいですから仕事を増やしてあげないと、大卒、高卒、非正規労働者、シングルマザー、みんな生保になってしまいます。
このままだと福祉の必要金額が増えに増えて、いくら消費税を上げても、消費税では追いつかない時代になってしまいます。お金をばらまいても仕事は増えません。
民主は全くダメ、でも自民もいやという人が増えているそうです。維新の会が一気に伸びていく現実を見て思ったことは、第二次大戦前のドイツによく似てきていることです。
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2012.02.05
 1月は急性期の感染症の患者さんが少なかったせいか1712名が患者来院数でした。
2月になって、特に節分の金曜日から一気にインフルエンザの患者数が急増しています。4日の土曜日は午前中だけで来院数が100名を超え、午後もとても多く総計で160名を超えました。

 今日は胃痛と下痢の話をします。
先日大丹波の患者さんが胃痛から吐血し福生病院へ救急搬送されました。
自分の患者さんなのですぐにカルテを見ましたが思い当たる節がありません。家族の話では胃癌かもしれないとのこと。しかしながら1か月前もとても元気だったし、診察中はお互い世間話ばっかり言っているので、痛みを隠したりするようなことないのでとても不思議でした。
 思い切って福生病院に問い合わせてみると原因が判明。うち以外に整形外科でリハビリをしていて受診することなく、リハビリした後に鎮痛剤をもらい続けていました。飲んで2週間くらいから胃痛がありましたが、整形では診察がないまま鎮痛剤が出続け、かつ飲酒等もしていたため胃の粘膜が破壊され、胃の入り口の噴門部という場所から出血し、吐血になり血圧が低下して倒れてしまったということが判明しました。
 以前にも書きましたが、痛み止めは体内のプロスタグランディンを抑制することにより、痛みを止めますが、同時に胃の粘膜を破壊、悪化させうるので、診察なしにもらい続けるのは極めて危険です。
リハビリ自体は効くか効かないかは別として、治療の選択肢の一つですので大いに利用してください。但し、診察なく鎮痛剤をもらい続けるのは危険です。多くの整形外科医はムコスタ、またはそのジェネリック品を併用してはいますが、長期の痛み止めの連用、加えて香辛料や飲酒、過度のコーヒー飲用などで胃の粘膜の悪化に拍車をかけると、徐々に表層粘膜が破壊され、吐血の可能性は十分にあります。
 胃が痛いとかは診察なしでは医師もわからないので、整形外科にかかリ続ける時にはたまには診察を受けてください。内科医にもかかっているときは整形外科で出ている薬を内科医にも見せてください。

 次に下痢の話をします。
下痢の多くは茶色の下痢です。白い下痢ですとコレラやロタウィルスの下痢が考えられます。ロタウィルスの下痢を白痢と呼ぶのはこのためです。
ロタウィルスにはワクチンも出ましたがまったく需要はありませんでした。冬場ではノロウィルスが多く、先行症状として嘔気が多く見られます。嘔気がキーポイントです。ノロウィルスは特殊なウィルスではなく海産物には多く存在しています。
体の抵抗力の弱い時に罹患してしまうので、かかったら医院や病院に受診してください。
 下痢の中で見過ごしてはならないのが血液の混在している下痢、もしくは完全な血性の下痢です。多くは細菌性や、腸の虚血、抗生物質による腸炎等がありますから、一刻も早期の受診が必要です。やや痛んだものを食べて起きる下痢は病原菌性大腸菌で起きるものが多いので、これにはニューキノロン系という抗菌剤がよく効きますから早期の内服が必須です。
大人には数多くのニューキノロン系抗菌剤がありますが、小児には小児用バクシダールという1種類しかありません。海外、特にインドネシア、中近東などに行かれる時はニューキノロン系抗菌剤を持参していくのが賢明です。
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2012.01.30
 いよいよ二俣尾地区でもインフルエンザが流行してきました。A香港型に加え、B型も流行してきています。症状的にはB型のほうが高熱を呈し、A香港型は関節痛が主症状に思えます。
 予防はワクチンがベストですが、最近ヨーグルトも注目されています。ブルガリアが長寿の国と言われている所以です。ヨーグルトのような乳酸菌はウィルスに対して体の中のKILLER細胞、NATURALKILLER細胞を活性化する作用があるため、ウィルス疾患になりにくいという性質があります。
NATURALKILLER細胞はウィルスのみならず、がん細胞に対しても増殖抑制作用を有しているのでブルガリアが長寿の国になっているのではと思います。
九州の有田町では乳酸菌を児童に与えてインフルエンザの罹患率が有意に減少したと報告し報道もされています。
 ちなみに私のドイツのハンブルグで行った国際癌学会での発表はヨーグルトより抽出、合成したWPGの癌性胸水に及ぼす影響でした。森永乳業との共同研究でした。
 さらに明治のLB51は乳酸菌の本来の力だけでなく、抗老化作用を有しているかもしれないという研究が明治とフランスのパスツール研究所で合同研究もされていますから、若さを保ちたいと思う方は是非どうぞ。
私は老けたくないし、白髪も増やしたくないのでので、ブルーベリーとLB51は毎日摂取しています。ベリー類は皮の内皮に抗老化作用があるとのことで盛んにサプリメントが作られています。
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2012.01.25
大雪の翌日ですので50人も来ればと思っていたら予想外に来院いただきました。
 びっくりしたのはB型のインフルエンザ患者が発生したことです。今日だけで3人がB型でした。
A香港型に比べ高熱の度合いが強いようです。39度を超える高熱の患者がB型では多く、A香港型では関節痛が多い印象を受けました。
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2012.01.23
羽村や青梅の東部地区で流行しだしたインフルエンザが青梅の西部地区にも蔓延してきました。今日だけで4人のインフルエンザ患者さんが見えられました 。
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2012.01.18
 ことしの寒さは本当に厳しく、葬祭場は大繁盛らしい、医院はというとそれほど忙しくありません。
むしろ暇です。当医院に限ったわけではなく、風邪が流行していない、ノロウィルスのような胃腸障害をもたらす感染症が流行らない、さらにインフルエンザは各医院せいぜい今季2〜3症例しか扱っていないという現状です。
馬場医院に関していうと暮れに2症例、これは宮城からブリジストン奥多摩園にクリスマスの時期に招待されていた小児から発症。年明けは軍畑の成人女子と古里の壮年女子の2症例のみです。
 製薬メーカーは多分このままでは国に指定された製造量の20%くらいしか消費されない可能性もあるといっています。
 本題に入ります。
今年は乾燥が著しいので皮膚の保湿には十分注意してください。今日は保湿と冬場の乾燥症(乾皮症)について述べます。
まず指先の皮膚の割れ目の治療。まるで鏡餅のひび割れ状態になってしまいます。昔はユースキン、コロスキンといったような水絆創膏が市中の薬局で売られていましたが、今はワセリン、もしくはプロペト(白色ワセリン)といったようなべとべとする皮脂を寝る前に手に塗り綿の軍手をして寝れば何日間かで治癒します。
 下腿や背中の皮膚の乾燥はまるで大福のような白い粉をふいたようになりますが、これには保湿剤としてのヒルドイドクリームや尿素軟膏が効果的で、痒みを伴っている場合は適切な比率でステロイドを混ぜたものが効果的です。またビタミンEの軟膏もよく効きます。これも適切な比率でステロイドを混ぜると痒みには効果的です。
「私はステロイドは嫌い、大嫌い」という人にはステロイドフリー(混入させない)でも効果はそこそこありますから医師と相談してください。ムヒ軟膏とか冬場の乾燥皮膚対策とかに効果的というような市中の薬もありますが、医師の出す薬のほうが効果的な薬剤が多いと思います 乾燥症のことだけで受診しても初診料がかかりますから、ついでにもらうのも賢い受診の仕方です 皮膚科でなくとも処方してくれるところは多々ありますから相談をしてみてください。
 乾燥皮膚をよくぼりぼり掻く人がいますが、掻けば掻くほど、皮膚直下のCファイバー(C繊維)を刺激し一層痒くなりますから、掻かずに薬を塗ることを考えてください。
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2012.01.11
 今日は相談についての記載です。
 先日いつも来ていただいている方のお父上についての相談がありました。
相談内容は療養型の精神科病院に歩いて元気に、入院して1週間で食事が出来なくなり、2週間で水が飲めなくなり、4週間目になったら、病院から胃瘻(胃に穴を開けて高カロリーの食事を入れる手術)をするので提携病院で手術をしますと言われたそうです。
本来脳梗塞などの方に行う手術なので、家族は当然納得がいかないので相談に来られました。
 一体この方の病気は何でしょうか?答えは単なる攻撃型の認知症です。では何故こんな風になったのでしょうか。
答えはある方に薦められて行った所が間違っていたことです。まるで悪魔の館に迷い込んでしまったというしかありません。なぜこのようになったかというと、強い向精神薬を病院で大量に投与された結果、生きていく活気がなくなるほど朦朧状態にされているからです。
救う道は唯一つ病院からの脱出です。
 では何故こんな病院に迷い込んでしまったかというと相談したケアマネジャーの薦めです。医師なら信頼できる開業医の精神科や,公的医療機関の精神科外来に100%紹介状を書くのですが、相談した相手がどのくらいの知識を持った方かは分かりませんがこんな結果になってしまったことは多分知らずに又紹介を続けると思います。
ケアマネやケースワーカーといったパラメディアン(医師の周りで活躍していただける人の英語です)の場合、このようなケースは多々あります。パラメディアンに勧められて行った療養型の病院でリハビリを期待していったのに、管理している医師が内科ではなく精神科の医師で市立病院や個人病院で出された薬を勝手にアレンジしたり、投薬中止にされたりしているうちに、却って状況が悪くなってしまったとかリハビリして家に帰ろうと思っていたのに逆に寝たきりに近くなってしまったというようなケースも多々あります このような人達は悪人なんでしょうかというとそうではありません 答えは実態を良く知らないのに、さもよく知っているように振舞って患者さんの家族を信用させきってしまうことから生じる場合が殆んどです。
療養型病院でも、しっかり内科が管理し、時に精神科に相談して運営している病院もあれば精神科の医師が内科の患者さんを扱ってしまって、滅茶苦茶の医療をしているような病院もあります。
 従ってどこがどのような管理をしているかをしっかり把握してからではないパラメディアンの紹介は極めて危険です。評判が悪いと患者さんが集まらないのでそんな医療機関ほどパラメディアンに接触してきます。
従ってよく分からないまま紹介をしてしまうケースも多々あるのです。
 開業医ならこんな患者さんが集まらない医療機関の接触には応じません。なぜなら紹介先でのことが評判になればそれは開業医自体の致命傷になるからです。
 最初のケースの間違いは単なる攻撃型の認知症の患者さんをいきなり療養型の病院に入院させるのではなく、精神科の開業医もしくは市立病院、福生病院、あきる野医療センターの精神科外来などに受診させ、コントロールできればそれで良いし、コントロールできないのなら向精神薬の投与のしっかりした病院を責任を持って紹介していただけば治癒に向かっていったと思います。
 この患者さんは現在転院を企図していますが最悪なら退院強行しかありません。別の病院にも相談しているところですが見解は同じで、一刻も早く大量の向精神薬の中止が必須課題です。
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2012.01.04
 皆様 新年明けましておめでとうございます。
昨年暮れは年末にかけて急に忙しくなり、終わってみれば1770人を超す人数でした。
 今年の新年第一弾は『蕎麦を食べよう』です。
ビタミンPというのをご存知ですか。別名ルチンといいます。蕎麦に含まれているものです。
ルチンは蕎麦以外にはアスパラガスやナス、ほうれん草などにも含まれます1種のフラボノイドです。ルチンは強力な抗酸化作用があります。この抗酸化作用は動脈硬化に絶大なる効果を発揮します。
 またビタミンCの吸収を促進し、ルチンとビタミンCの同時摂取は毛細血管の強化作用を促進します。さらにビタミンCの吸収促進作用はビタミンCによるコラーゲン合成促進作用も有することになりますから、肌の老化防止に効果があります。
 ルチンは水溶性のために水に溶けやすい特徴がありますから、せいろ(蒸篭)で注文し、かつ蕎麦湯を必ず飲むことをお薦めします。暖かい蕎麦には蕎麦湯がついてきませんから、せいろ(蒸篭)での注文薦めします。
 都内の蕎麦屋にはお茶代わりに蕎麦湯を出してくれるところもあります。またうどんに比べて一気に高カロリーの炭水化物が吸収される傾向が弱いので健康によりよいと言われています。
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2011.12.27
 今年最後の書き込みになります。多くの人に見ていただきありがとうございました。
 今日もまたインフルエンザの患者さんが見えました。少しずつ流行ってきています。
今年の特徴はノロウィルスの患者さんが少ないことです。原因は震災の影響で海産物の摂取が少ないためかなと思います。
厳しい寒さのためか風邪の患者さんもまた多くなってきました。今日は1日で180人もの患者さんにお越しいただきとても疲れました。
 
 今日はおくらの話をします。植物のオクラです。オクラ(okura)は陸蓮根とも呼ばれます。ねばねばのある植物です。
食品としてとてもよい理由は、1.ペクチン及びムチン質を多量に含んでいること。ムチン質はコラーゲン合成の基になります。また血糖値の上昇、コレステロールの上昇を抑えます。ペクチンは整腸作用があり便秘症の方にも最適です。
2.カルシウムも多く含んでいるので骨粗鬆症にも最適です。以前から何度も言っていますが皇潤みたいな製剤を買っても、摂取したヒアルロン酸は体内で分解されてしまうか、分子量が高いために未分解のまま体外に排出されてしまうのですから、体内でコラーゲンを合成してくれる食品(いわゆるネバネバ食品)が変形性関節症の方には一番です。 お金が余っていたら、ハウス食品のウコンの力を買ってください。クルクミンを含んでいますから認知症の発生予防効果があります。
気温の寒さ同様、懐も寒くウコンの力の価格が高いという方はカレー粉にも多量のクルクミンがありますからカレーを食べてください。

 これで今年の書き込みは終了します。震災等があり大変な1年でしたが、絆と言う文字の元、混乱も治安の乱れもなく復興に向かっていく日本人はいい人種だと思います。
野田政権も発足3ヶ月で30%台の支持率になり、麻生内閣の二の舞と言う報道がなされています。わずか3ヶ月で人気急降下ですから来年当たりは政権が変わっているかも知れません。自民党が嫌で政権交代に期待をかけたが、結果的には官僚主導の素人内閣と言う結論になってしまったようです。大阪のような維新政党が国政レベルでも出てきたら、期待が膨らみそうです。
皆さんよい年の瀬を過ごしてください。
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2011.12.24
  いよいよ今年も押し詰まりました。皆さん今年はいかがな1年でしたでしょうか。
 クリスマス寒波が来てついに馬場医院でもインフルエンザ患者の第1号が出ました。39度近い熱発と関節痛がありました。9歳の小児です。寒い割には今年はノロウィルスの患者さんは顕著ではありません。普通の風邪の患者さんはかなりいます。
 さっき重症患者さんの症状詳記をしたのですが、今月は閑だったのか余り多くなかったです。22日の木曜日くらいから急に患者さんが増えてきました。
 最近マイコプラズマ肺炎のことがしきりにマスコミで放送されています。マイコプラズマ肺炎はウィルスと最近の中間に位置するマイコプラズマニューモニエによる感染症です特徴はまず頑固な咳、発症初期の頭痛、軽い発熱が特徴です。
 最近テレビ等でスーパーマイコプラズマ菌が蔓延しているというような報道があります。これはクラリス、クラリシッドどちらもクラリスロマイシンというマクロライド系の抗生剤ですが、医者が馬鹿の一つ覚えみたいにこの抗生剤ばかり使用したため、クラリスロマイシン耐性のマイコプラズマ肺炎が発生したという意味です。
クラリス以外にも何種類かマクロライドの抗生剤はありますし、効く薬はマクロライド以外にも2系統の薬があります。点滴でもいい薬があります。従って恐れるに及ばない疾患です。
要は多種多様に薬を変えることが肝要です。迅速診断キットとしてイムノカードによるマイコプラズマ肺炎IgM抗体検出キットがありますが、あまり正確ではありません。
 従って医師の経験による治療が大切です。
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2011.12.18
 最近エスタックイブを飲んだらのどの痛みは消えたが胃が荒れて仕様がないという患者さんがよくみえます。何故なんでしょうか?それは薬の名前がヒントです。
イブというのはイブプロフェンという消炎鎮痛剤が入っていますよということなのです。
 ではどうしてエスタックイブばかり胃が痛くなるというような訴えが集中するかというとそれはイブプロフェンの含有量が多いからです。
エスタックイブには使用書通りに服用すると1日当たり450mgのイブプロフェンを服用することになります。風邪で処方する医師の平均が200から300mgですから1.5倍ないしは2倍の含有量になります。
 エスエス製薬を誹謗中傷する目的ではないのでエスエス製薬側にたって弁解すると、450mgのほうがスッキリ治る人が多いという見地だと思います。全ての人が胃が荒れるわけではないし、医師の処方でもマクロライドの抗生剤に痰きり3種類、頼みもしないのに胃薬つきなどというものもありますから、こんな処方ならよっぽどエスタックイブのほうが効きます。
 風邪の処方で患者さん側に立ったとき、一番困る処方は痰切りばかりで咳止めがない、喉が痛いといっているのに痛み止めがない、痛み止めを出しますよといって、胃の荒れそうな消炎剤を多量に出す、喉が荒れて、これに伴って濃い痰と一緒に咳が出るのに消炎剤なしで軽い咳止めばかりで全く効かないといった処方です。 従って消炎剤、痰きり、気管支拡張剤、咳止め、抗生剤(痰が緑色のときのみ必要)抗ヒスタミン剤(鼻水、くしゃみを止める)等をいかにうまく組み合わせるかで、そこの医院の薬の良し悪し(効くか効かないか)が決まります。
 ここで消炎鎮痛剤について軽く触れるとCOXという酵素が関与しています。COXというのはサイクロオキシゲナーゼのことでCOXには1と2があります。COX2をいかにコントロールするかで処方の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。さらに言えば熱のある人には熱を下げるように、痰がびっしり喉について声枯れがひどい人には気管支を拡げつつ痰が切れるようにといった処方が要求されます。
 馬場医院では散剤が多いのはこれらを微妙にコントロールして処方したいからです。イブプロフェンはCOX2という見地から言えば選択性が乏しくCOX1にも影響を及ぼし胃が荒れる(胃を保護するプロスタグランディンを減らしてしまう)ということになります。
 以前はブルフェンという医師向けイブプロフェンを盛んに使用していた時代がありました。馬場医院でも著しく喉が痛いというような症例では、今でも時々は使用します。たかが風邪、されど風邪。医師としては次々に散剤で微妙に仕掛けていっていますから治療は楽しいですよ。
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2011.12.12
 まずブログを見てくださった方が延べ30000人を越えました。ありがとうございます。
今後も頑張って書いていきますので是非読んでください。
 今日は肥満について書いていきます。肥満は様々な障害をもたらします。まず運動の負荷がきつくなります。
 僕はエアロビクスをしていますが、運動負荷のきついステップ運動が中心です。78キロあった頃は60分のレッスンの40分過ぎからはかなり心臓がきつい。妻は47キロくらいしかないので、涼しい顔をしてこなしていますが、僕は汗だらだら、当然振り付け(コリオグラフィー)も覚えたのが吹っ飛んでしまうような状態になります。
この状態が続いたので肥満解消をしなければ運動の継続は不可能と思いました。そこで色々本を読んだりしましたが、解決策は食事量の減量と脂肪摂取制限こそがベストということが分かりました。78キロから74キロまで減量に成功しました。
 肥満は心拍出量を増加させ、末梢血管抵抗を増大させ、循環血漿量を増やすため高血圧をもたらします。さらに内臓脂肪の増加はアディポネクチンというアディポサイトカインを減らすため高脂肪血症をもたらします。これは末梢において血管抵抗性を増すばかりでなく、インスリンの感受性を阻害し、糖代謝に悪影響をもたらします。
 従って肥満は高血圧症への招待状です。さらにいえば短時間睡眠(5〜6時間)も肥満をもたらし健康に悪影響を与えます。
どうしたら痩せるか自分の経験ではありとあらゆる努力よりも、1日に3食まともには食べてはいけない、特に夕食は毎日完璧に食べたら一向に痩せません。粗食DAYを設けなければ、いかなる努力も無駄です。
簡単夕食を食べ、7時間は眠り、朝も簡単に済ませ、昼はガッツリ食べる、これがストレスなくやせるコツと思います。後は運動を良くやることです。筋トレや散歩でも構いません。
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2011.12.08
 腰痛症の中で最も困るのが脊柱間狭窄症の治療です。高月整形で治ったとか色々の情報を患者さんは教えてくれますが、私の知る限りでは、完全に治った患者さんはいません。実家で長く働いていただいている池谷さんもこの脊柱間狭窄症に罹りました。
色々な施設を紹介しても結局治らず、最後にファイザー製薬で出ているリリカカプセルによって疼痛が緩和しました。
 リリカは中枢神経系においてCa流入抑制、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の遊離抑制作用により鎮痛作用をもたらします。副作用としての眠気が欠点ですが、良く効く薬です。
 一部の医院や病院では本来、脊柱間狭窄症の治療には使用が禁じられている麻薬性のフェントステープを保険上で癌と偽って処方していますが、麻薬取り締まり局に暴露されれば麻薬取締法によって医業停止処分が下されます。青梅市内でも1箇所処方しているところがあるそうですが、他院では決してこのような綱渡りはしません。ばれれば、下手をすれば刑務所行きです。
 最近の薬ではププレノルフィンテープが持続性疼痛緩和剤として脚光を浴びるように思われます。馬場医院のすぐ前の十字堂の薬局長の先生は韓国のウリドゥル病院に行ってレーザー治療を受けてきました。世界的に有名な内視鏡手術の病院だそうです。
この経過はテレビ関西の取材を受け、実際患者さんとしてテレビに出るそうです。本人はとっても良くなったと言っています。日本でもレーザー治療が進歩すればいいのですが、まだ韓国のウリドゥル病院のレベルを持ったところがないそうです。
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2011.12.01
 11月は実質診療の患者数で1760名。予防注射のみの患者さんを加えると2100名の患者さんに来院していただきました。

 今日は何度も聞かれる質問であるインフルエンザの2回目の接種の必要性についてお答えします。
 馬場医院では1回で十分のスタンスを取っています。しかしながら他院では盛んに2回目の接種を推薦し、インフルエンザのワクチンの能書きに2回接種とあるのを根拠としています。もし2回が適切ならば何故国は高齢者に1回しか補助金を出さないのでしょうかという点が疑問に残ります。
 馬場医院では1回で十分としながらも、ホームの患者さんは2回接種にしています。
これは矛盾と指摘されると思いますが、馬場医院の2回打ちは根本的に他院と異なる2回打ちです。
 お酒にたとえて説明します。他院の2回打ちは夜の7時と9時に焼酎を飲むというやり方です。10月10日に1回目を打つとその患者さんに2週間後に2回目を強要します。これは7時と9時に2回飲酒をするのと同じで、確かに10月から11月あたりは免疫能が保たれていますが、2月あたりから効果が徐々に薄れてきます。
 お酒に例えると夜中の3時頃には酔いが覚めてきます。従って同じ2回打つなら、1月の中旬頃に2回目を打つのが効果的です。お酒で例えると7時と9時に飲むよりかは、7時と夜中の3時に飲むほうが朝までお酒の酔いが残ります。
 ホームではこのやり方でここ5年間に1人ものインフルエンザの患者さんを発生させておりません。1回でも十分効果はありますが、どうしても完璧にという人は1月中旬の追加接種を勧めます。10月に2回、とか11月に2回とかやってもお金の無駄です。
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2011.11.28
 冬になると踵ががさがさになって見える患者さんが増えてきます。同時に背中がかさかさになって見える方もたくさんいます。
 踵のかさかさの原因の一つは乾燥です。もう一つは白癬菌の感染です。
従って角化防止剤の尿素軟膏のみでは治らないケースも多々あります。踵が余りにもがさがさするときは一回でもいいので白癬菌の合併に注意を払う必要性があります。
角化防止剤の代表は尿素軟膏で、これ以外にもヒルロイドクリーム、ヒルドイドローション、ワセリン、ザーネクリームのような乾燥防止剤があります。市販の尿素軟膏の製剤は尿素に抗ヒスタミン剤の成分を混ぜてありますが、ステロイドとの混合剤に比べると効力は落ちます。
 背中のかさかさにおいては、ビタミンEの軟膏や保湿剤、角化防止剤、ステロイドの効果的な組み合わせが必要です。さらに角質亢進にならないように運動をして新陳代謝を亢進させたり、ムコイド蛋白を含む食材をたくさんとって体の中からヒアルロン酸の合成を促し、皮膚の保水性の向上に努めることも肝要です。
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2011.11.25
 「医師優遇税制って何ですか?」と聞かれたので税理士に聞いたら、今にもつぶれそうな医院を保護するために、実際の経費が50%でも70%の経費を算定できる制度ということです。
こんなのありかと思いました。青梅の西部、奥多摩では2軒くらいしかないでしょといっていました。

 現在の降圧剤の主流はカルシウム拮抗剤とARB(AT1レセプターブロッカー)が中心です。カルシウム拮抗剤にはコニール、カルブロック、ノルバスク、アムロジン等があり、ARB(AT1レセプターブロッカー)にはオルメテック、ブロプレス、ミカルディス、ディオバン、イルベタン等があります。
それぞれ長所と短所があります。カルシウム拮抗剤には顔面紅潮、頻脈や尿意が多くなるといいた副作用があります。ARB(AT1レセプターブロッカー)の副作用は腎機能障害です。カリウムを押し上げる性質を持っているため、気をつけないと、とんでもない腎機能障害に見舞われます。 両者には合剤もあり、現在主流となっています。
 この2つ以外にα1ブロッカーと呼ばれる降圧剤があります。私も好んで使用しているのがカルデナリン(ジェネリック品はカルバドゲン)という薬です。
 この薬の最大の特徴は、モーニングサージと呼ばれる早朝の高血圧を良く防いでくれることです。従って夜もしくは就寝前の服用が効果的です。
欠点は起立性の低血圧があることです。従って高齢者の朝の服用指示は要注意です。私は主として夜もしくは就寝前に投与をしています。
さらにこの薬は腎障害になりやすい糖尿病の患者さんにも安心して使え、かつ尿中のアルブミンの排出量の低下をもたらすので特に糖尿病の患者さんには本当によい薬です。
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2011.11.19
毎日のように質問されるのがヒアルロン酸の経口摂取は効果があるのかという質問。
皇潤とか世田谷自然食品などで盛んに売られ、かつ一流のタレントが宣伝しているから無理からぬ話ではありますが、結論的に言うと効果はありません。
 ヒアルロン酸は極めて高い高分子でこれ自体は吸収されません。生体内に入るとアミラーゼにより分解されてしまいます。
 ヒアルロン酸は肝臓で合成されるのでこの原料となるものの摂取が一番です。ムコ多糖類と呼ばれる物質の摂取が最も効果的で、海藻、鶏や魚の皮、モズク、里芋、納豆、オクラなどのねばねばしたものがこれにあたります。吸収を効果的にするには肝臓に負担を与えないように禁酒し、効果的に吸収されるように大量のビタミンCの摂取がいいといわれています。
 ヒアルロン酸は水分の保持能が高く、お肌を潤わせるだけでなく、潤滑油の働きがあるので関節の動きに効果的です。
レシピメニュー的にはオクラ納豆、タイのお頭の澄まし汁、モズク(非加熱で)鶏の手羽先、うなぎ、山芋かけご飯、海藻のお味噌汁、キウイにグレープフルーツなどが極めて効果的です。
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2011.11.18
 急に寒くなってまた風邪が増えてきています。
風邪は初期に受診するのが一番です。喉が痛いなという時点で薬を飲むとあっと言う間に楽になります。かなり痛いなと感じて医者に行くと7日間位治りません。コツは前にもらった薬をストック(貯蔵)しておくことです。
 私はマスクをせずに診療しています。何故しないかというと患者さんに失礼だと思うからです。従って感染機会は増しそうですが風邪も殆んど引きませんし、インフルエンザもかかったことはありません。 引きかけると消炎鎮痛剤を早めに飲んだり、やばいなと思ったときは、薬を予防的に飲んでいるからだと思います。

 今日は慢性副鼻腔炎(一般名は蓄膿症)についてお話します。
副鼻腔というのは解剖学的には4つの空洞である前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞から構成されています。前頭洞は眉毛の内側三分の一の骨の内側にあります。篩骨洞は眼鏡の鼻に当たる部分の骨の内側、上顎洞は鼻の外側の骨の内側、蝶形骨洞は鼻の奥にあります。それぞれ自然孔という小さな孔で鼻腔とつながっています。
 副鼻腔炎には2つあり、1つは感染性、もう一つはアレルギー性です。細菌やウィルスが副鼻腔にまで侵入し粘膜が炎症を起こします。完全に治せば急性副鼻腔炎として治癒しますが、治癒しきれないと慢性副鼻腔炎になります。
 もう1つはアレルギー性でダニ、花粉、ハウスダストなど様々な抗原で慢性的副鼻腔に炎症がおき、慢性副鼻腔炎になります。鼻閉、鼻汁がたまる、鼻汁が喉に回って落ちる、前頭部が重い、臭いが感じにくいといった症状が起こります。治療は細菌性の場合はまずは抗菌剤で感染をとめ、次にマクロライド系の抗生剤で慢性的な炎症を抑制します。
 アレルギー性の場合は抗アレルギー剤、花粉症の際によく処方されるステロイド噴霧剤を使用します。耳鼻科などでは血管収縮剤を噴霧して吸引してくれる施設がかつてはありました(これは本当に良く効きます、やってもらうとスッキリします)が、今はやってくれる施設は殆んどありません。
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2011.11.11
今日は治療編です。
血栓が飛んで血管が詰まるとここは脳梗塞になり細胞は壊死に至ります。血管の周りから壊死が拡がりますが、一気に壊死するわけではありません。
梗塞周囲からじわじわと周囲に拡散します。梗塞周囲には機能は停止して入るものの、まだ壊死には至っていない部分が存在し、ここをペナンブラと呼びます。
 「ペナンブラ」という英語は月食や日食のときに、その部は黒いものの、後ろから太陽の光でうっすらと光が差してきている状況を意味しています。
つまり、細胞自身が生と死との境にいるというわけです。従ってここを救えば大量の脳細胞の破壊は防げ、壊死部分が少なくて済みます。血栓を溶解するには血栓溶解療法(TPAの投与)、急性期抗凝固療法(選択的トロンビン阻害薬のアルガトロバンの投与)、急性期抗血小板療法(オザクレルナトリウムの投与)が主なもので、これ以外には梗塞部の周囲に発生する活性酸素などのフリーラジカルという有害物質が、ペナンブラにある生と死との端境期にある細胞を死に至らしめるので、この働きを抑制するエタボランという薬剤も投与されます。
急性期が過ぎると脳浮腫が起きてくるので、浮腫を取る薬を投与します。
 これで急性期の治療は完了、以降は抗血栓剤、抗凝固剤を出血傾向を検査しながら経口剤で処方します。
簡単に言うと急性期はまず抗血栓療法、次に脳細胞の保護療法、つぎに抗浮腫療法が3本柱になります。
これが過ぎたら経口剤による維持療法をして薬剤は完結、後はいかにいいリハビリ病院に移って、いいリハビリをするかということです。
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2011.11.06
 先月はインフルエンザや健診のみ、予防接種のみの患者さんを除き、実際保険を使用された患者さんだけで1804人、前述の患者さんを含めると1950人の患者さんにお越しいただきました。
 今日はこれから急増する脳梗塞のことについて、今回は成因、次回は治療についてお話します。
 脳梗塞には概ねアテローム性とラクーナ性の2種類があります。この他に心臓から塞栓が飛んでくることによって生じる脳塞栓があります。
脳塞栓の原因は主として心房細動という心臓の病気によって起こります。
心房細動は簡単に言うとボールに粉を入れて水で溶いたとします。この溶解の過程で真剣に溶解するように攪拌すればダマは出来ませんが、いい加減に攪拌するとダマが出来ます。心房細動は心臓において攪拌をいい加減にしている状態です。従ってダマ(血栓)が出来やすく、これが飛んでいきます。大きなダマが飛んでいきますから発症した時点で殆んどアウトです。坊さんの予約が必要です。
従って前にも言いましたが抗凝固剤であるワーファリンかプラザキサの服用が必須です。
 アテローム性の血栓は動脈硬化によって生じます。特にLDLコレステロールが高値ですと危険です。
LDLコレステロールが高値の患者さんに何度も抗脂肪血症剤の服用を勧めても、なかなか服用していただけないのが現状です。症状がないからです。いつの間にか鍾乳洞の鍾乳石が天井にぶつかるように、血栓が血管を閉塞していきます。
頚動脈にこのアテローム性の閉塞がおこると一気に重症の脳梗塞になります。末梢におこると軽いTIAと呼ばれるような一過性の脳梗塞になります。
一般的に血小板主体の血栓は溶解しやすい性質がありますのでTIAを起こしてもしっかり治療をすれば元に戻ります。
 一方心房細動が原因の脳塞栓は、血小板と繊維素の網状な物(フィブリンネッツ)が混じっているため溶解しにくい性質があります。
 一方、ラクーナ梗塞は高血圧を放置し、血管壁が内部に厚くなることから生じます。
竹輪やガス管を想像してください。内部に厚くなります。これは人間の防御機構の一環で、破裂しないように厚くなります。
従って早期に抗血栓剤で治療をすると共に降圧剤の使用をすれば回復に向かいます。
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2011.10.30
 今年度の健診は940名を越えました 年々増える一方です。5年前に700名、2年前に800名、1年前に850名を超え、とうとう今年は900名を突破しました。取り敢えず後1日で終わります。
 初めて健診に来られた方がとても多くて、これを機に馬場医院のことを知ってもらえるいい機会でした。
10月初旬に流行した咽喉頭痛が主症状の風邪が寒さと共に又流行しています。咳の伴うものも増えてきました。

 今日は下痢についてお話します。
下痢はウィルス性、細菌性、心因性、食事性と色々なものがあります。
 細菌性は傷んだものを食べたときにおこります。大腸菌をはじめとする細菌によっておこります。ニューキノロン剤と呼ばれる抗菌剤を飲めばすぐに良くなります。
ノロウィルスに代表されるウィルス性の下痢には薬はなく対症療法しかありません。十分に便に出し切ってもらったら下痢止めを飲むしかありません。
 心因性は神経質な人が交感神経と副交感神経とのバランスの乱れによって生じます。代表的なものが過敏性腸症候群です。胃腸の調子を整えるセレキノンが最初に処方する薬です。下痢型にはある程度効きます。これで駄目な場合は便の固形化をはかる薬としてポリフル、コロネルといった薬があります。両者は販売会社の違いだけで同じ薬です。
これで駄目な場合はイリボーという、いい薬があります。これは蠕動亢進を促す神経伝達物質の5HT-3(セロトニン)を抑制する薬です。保険上は男性しか適応がありません。
いずれにせよストレスなどに弱い人がかかりやすい疾患です。
 食事性はかなり出くわす疾患です。
先日も4箇所の胃腸科と2箇所の精神科にかかっても治らないという方が来ました。よくよく聞いてみると朝食にパンと暖めた牛乳を摂取していましたので、朝の牛乳やコーヒーは、仮に温めても避けてくださいと指導しました。この指導だけでぴったりと治ってしまいました。
朝のヨーグルトも、昼のにんにくも人によっては蠕動亢進に伴って猛烈な下痢になります。下痢をしてしまうとスッキリです。後は全く後腐れなく心からスッキリです。
 何でこの症状に対する指導が分かったかというと実は私がそうだからです。どういうわけか昼以降に牛乳やヨーグルトを飲むと大丈夫なのです。5箇所の医院をまわり歩いた方も私と同様でした。
ちなみに私は1日800cc前後の牛乳を昼以降に飲んでいます。
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2011.10.23
 何年か前に西多摩医師会の先生の中の1軒が接種していたインフルエンザウィルスワクチンが不足気味と知るや、まるで水戸黄門に出てくる材木問屋みたいに接種期間の途中で値上げしたことがありました。
 今度は精神科の1施設が対応障害(人との接触がうまくいかない)という診断書を安易に書いて若年者の生活保護の取得の手伝いをしているということを聞きました。
診断書を書けばその人は生保を続けたい限り、薬を飲むか飲まないかは別として、通院を辞めれば生保を打ち切られるのでその精神科への通院をし続けます。
 医師としての誇りはどこへ行ってしまったんでしょうか。

 15日まで風邪の集団発生が収まり、RSウィルスも幸いこの地区はテレビで言うほど流行っていません。代わりに健診の駆け込みとインフルエンザの接種の方が増えました。検診も年々増えて今年は900件を超えそうです。全然知らなかった人が毎年増えていといった現状です。
口コミで来た人もいれば散歩の途中でここに来たという人もいました。とにかく十分説明をして納得のいけるような健診にしようと思っています。健診が縁での新患も増えていますので医院としてはいい循環だと思います。
 健診の説明では一番苦労するのが高コレステロール血症です。とくにLDLという悪玉コレステロールの高い人への説明です。9割方が薬の服用を嫌がります。逆に高血圧は9割方が服用してくれます。
血圧の場合服用を拒否しても重い肩こりや眩暈といった随伴症状が出るからです。高コレステロール血症の場合は随伴症状がありません、未治療の場合は脳梗塞、心筋梗塞、下腿動脈の閉塞に伴う壊死、血管についた脂肪の泡沫を単球細胞がかじることによる内膜、中膜の損傷に伴い、外膜に圧がかかって外膜が外に膨らむ動脈瘤、はたまた動脈が裂ける大動脈解離等、たくさんの疾患の原因になるのですがなかなか理解してもらえません。

 インフルエンザのワクチンについては三共のロットの一部は出回りそうですが納入時期がはっきりしません。今年は3歳以上が全て0.5mlなので小児科の使用量も昨年より多いのでやはり不足である現状は変わらないと思います。
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2011.10.19
 RSウィルスについての質問がありましたのでここに記述します。
RSというのはrespiratory syncytialの略語です。
respiratoryは呼吸のこと、syncytialはsyncytiumの形容詞です。syncytiumは多核巨細胞(合胞体)のことです。
簡単に言うとパラミクソウィルス科のウィルスであるRSウィルスは呼吸器を侵し、感染細胞は多核巨細胞を形成するのでこのような名前になりました。
 特徴は一見は風邪症状と区別がつきません。経験上は細気管支炎を起こしやすいので喘息患者の風邪のような症状です。特に乳児ですと細気管支炎や肺炎を併発しやすいのでしっかりとした診断が必要です。
 しかしながら小児以上では重篤化は余りしませんから心配はいりません。呼吸器学会からの発表では10月17日から厚生労働省の通達で乳児はRSウィルスキットによる診断が保険認可されました。
 馬場医院にもこのキットはありますが乳児以外は実費となります。主に乳児における重篤化を防ぐ意味合いで乳児にのみ認可されていると思います。何人か検査をやってくださいと依頼されましたが陰性でした。
NHKのニュースで大流行などと言っているため、皆さんかなり神経質になっています。治療は対症療法しかなく、風邪薬と肺炎予防の抗生剤くらいです。
 一般的に抗生剤は風邪には必要なしという信念の医師でも、肺炎や細気管支炎への対策が必須であると思います。このような医師がRSウィルス感染症を見逃すと大変なことになりかねません。
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2011.10.18
風邪のピークは過ぎました。今週に入ってもとの人数に戻っています。

 本題に入ります。
本来ならば尿で排出されるべきクレアチニンの値が多くなるのが腎機能障害です。クレアチニンはクレアチンの代謝物です。筋肉内でクレアチン燐酸という窒素化合物として存在します。
 このクレアチン燐酸が燐酸を放出しエネルギーを生み出します。働きを終えると代謝されてクレアチニンとなり腎臓に運ばれます。腎機能が正常ですとクレアチニンは尿に放出されるためにクレアチニン値が上昇することはありません。
クレアチニンは男性ならば1.0以下女性ならば0.8以下が望ましい数字です。先日試してガッテンでもやっていましたがとても重要な指標です。
 腎機能を悪化する条件としては日常臨床でよく出くわすのが糖尿病と薬剤性です。薬剤ではARBと呼ばれる薬剤の頻度が多く、医師の注意が必要です。最近ARBとカルシウム拮抗剤との合剤が発売され、かつ大病院などでは薬のみの2ヶ月処方などをするため、採血検査をしていなかったり、しても関心が薄かったりするような医師が管理していると、とんでもない目にあいます。
 先日今寺の患者さんがみえて検診をしました。毎年馬場医院に今寺から来ていただいています。薬は病院でもらっていました。
この方のクレアチニン値が一昨年0.88、昨年1.22、今年は1,98という極めて重症の腎機能障害になっています。採血は6ヶ月に1回はしているといっていました。となると医師が全く検査結果を見ていないか気にしていないかのどちらかです。薬を持ってきてもらったら案の定ARBとカルシウム拮抗剤との合剤であるミカムロという薬が処方されていました。
 今寺からは毎月ここに来るのも大変なので、本人に近くの医院を示して転院を促しました。
転院後はARB製剤をカットして腎機能は回復傾向になったそうです。
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2011.10.16
連日150人近くの患者さんがみえられています。新患が多いです。
原因は風邪。ホームでもとうとう流行ってきました。
咳の少なく高熱、咽喉頭痛の患者さんが主体です。大人も子供も多いです。これに駆け込み健診とインフルエンザの接種が始まったために、てんてこ舞いの状態です。
 最近眩暈を起こす患者さんから予防法を聞かれましたのでここに記述します。
眩暈の多くは良性頭位変換性です。耳石器から剥がれ落ちた耳石や三半規管内で代謝された老廃物は通常良く運動をしていてリンパ流の流れのよい人は卵形嚢という耳石器の一部で処理されます。
 しかしながら頭を余り動かさない、運動をしない、休みには寝ている、同じ姿勢を続けているような人は老廃物が三半規管内に留まって固まるためリンパ流の流れに乱れが生じてめまいが起こります。
従ってよく運動をすることも大事ですが、頭を手を挙げてたたみにひれ伏すような前後運動をしたり、畳に横になったままごろごろ回転したりするのも予防にはいい運動です。
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2011.10.06
 10月になって風邪が大流行しています。毎日20人は下りません。午後だけで25人を越えることもあります。午後の6時半になるとぐったりの状態です。8時50分ごろに駐車場をのぞくとびっしり満車状態の日も続いています。その位多い状態です。
  特徴はかなり痛い咽喉頭痛、38度を越える発熱が中心です。人によっては扁桃腺膿瘍を合併して39度を超えるような症例もあります。扁桃腺膿瘍は慣れた呼吸器科医ですと簡単に見つけますが、慣れていないとインフルエンザキットのテスト後にインフルエンザはありませんなどというような勘違いの説明をしておしまいと言う様な医者もいます。
 中にはマイコプラズマ肺炎というもっともらしい病名を付けられて、マイコに効くマクロライド系抗生剤(クラリス、クラリシッド、リカマイシン、ジスロマックなど)を処方されてはいますが、肝心の咳止めは全くなしと言うような症例があり、2〜3回通ったが一向に咳が止まらないから、ここに来たという方もいます。
 今の風邪ではあまり咳が中心の症例は少なく、咳中心の症例は実はマイコプラズマ肺炎ではなく、ヨモギやブタクサなどのキク科の植物によるアレルギーによる咳喘息の症例であったりすることもしばしばです。
秋にはキク科の花粉が多く飛び、これによるアレルギーに伴う咳喘息は多く見られます。
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2011.10.02
 9月は2回の台風のせいか、余り患者数は多くなくて1650人の患者数でした。1600人を割るかなと心配していましたが、月末に多くの方がいらしていただきました。
 今日は検診でよく聞かれる尿酸値のことについて説明します。
■成因
まずあげられるのが遺伝 家族性の発生が高率で認められます。
 次に生活習慣、アルコール飲料。アルコールはATPの分解を促進し尿酸生成を盛んにし、かつアルコール自体に尿酸の元となるプリン体が多く含まれ、かつアルコールは尿酸の排出を抑制します。
プリン体の多い食品(白子、えび、鰹、鰯、イカ、牡蠣、煮干、干し椎茸、干物、納豆、レバー、鶏のササミ、たらこ)の過剰摂取も影響します。
この他、果糖の過剰摂取も影響します。果糖の多いものは、蜂蜜、メロン、ブドウ、バナナ、梨、林檎、西瓜、さくらんぼなどです。過栄養や運動不足は内臓脂肪を蓄積させ、インスリン抵抗性が増し、高インスリン血症になると近位尿細管における尿酸の排出が低下します。
■予防
予防はまずアルコールや上述したようなプリン体を多く含む食品や果糖を多く含む食品の制限が必要です。
 次に運動 運動は有酸素運動が推薦されています。無酸素運動は却って尿酸値を上昇させてしまいます。
■治療
概ね尿酸値が7を越えたら、準備、7.5以上は加療の対象です。
昔は排出促進剤のベンズブロマロン(ユリノーム、ナーカシリン等)と生成抑制剤のアロプリノール(アロシトール、ザイロリック、アロリン等)を知っていれば合格点でした。今はこれにフェブリックというよく効く生成抑制剤が帝人製薬から発売されています。
 最後に尿酸の高い人に高中性脂肪血症が合併していることも注目されています。これは内臓脂肪の蓄積によりペントース燐酸経路が活性化しプリン体と共に、中性脂肪の合成が促進されるからと言われています。
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2011.09.25
 全然医学と関係ないお話から始めます。皆さんは1000万円頂いたら何をしますか?
 私は八代亜紀さんを青梅に迎えて愛の終着駅を歌ってもらうことに使います。演歌が好きだからとか言うのではなく、この時代の演歌は映画のコマ送りのようなドラマが歌にあったからです。この頃の作詞家はすばらしかったし、それを作曲した作曲家も素晴らしかったです。
 今も昔も演歌は馬鹿の一つ覚えの5 7 5 の歌詞構成です。でもあの時代の演歌は心の琴線を揺らしてくれました。
今は新曲でも作詞家も作曲家も同じで、新曲といってもいつものメロディーの繰り返しで、老人会の集まり位でしか歌われなくなりました。
 さて 本題
大腸癌が何故糖尿病患者に多いかという問題。
それは内臓脂肪の蓄積と低アディポネクチン血症が大いに関連しています。内臓脂肪面積が多い症例や低アディポネクチン血症の症例に大腸における腺腫が多発する傾向があるからです。
腺腫はやがて癌に発展します。
 ところでアディポネクチンとは何でしょう。これはアディポサイトカインの1つで、作用はインスリン感受性の増強作用、AMPキナーゼーPPARα経路を介した心繊維化抑制作用があります。
さらに血管内皮細胞への単球の接着抑制(単球が血管内皮細胞に接着すると脂肪細胞の泡沫物質を取り除く際に血管の内皮、中皮を一緒にかじってしまうために外皮だけを残し、ここに圧力が加わると動脈瘤の原因になります)、平滑筋の増殖、単球の泡沫化を抑制し、いわゆる動脈硬化を抑制する物質です。
低アディポネクチン血症の人は結果的に中性脂肪が多い傾向にありますので注意が必要です。
 もう1つの問題は高脂肪血症の結果、分解しようとして胆汁酸が盛んに分泌されるために、結果的に胆汁酸濃度が高くなるために腺腫ができやすいとも言われています。
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2011.09.22
意外と盲点の女性の尿管結石
 最近夜間に腰痛がひどい、と2人のやや肥満体の中年女性が別々の日に来院しました。腰痛ですので整形外科等に先に行かれていました。
かなりの腰痛で背部から側腹部に放散しているので多分尿管結石なのだろうなと思ってはみましたが、何分女性なのでまさかと思ってみたりします。
検尿でも十分の血尿で紛れもなく尿管結石でした。昼間にも整形の先生にも訴えたそうですが、女性なので医師も十分予測し得なかったみたいです。
 2人目もやはり同様で、この方は市内の内科にかかったそうですが、貼り薬とロキソニンだけだったので効果なく来院しました。
 夏などは気温も高く脱水気味になるので気に留めておきたい疾患と思いました。
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2011.09.16
 あいも変わらず熱中症患者さんが多いです。
耳鼻科の開業医に行ったら椎骨脳底動脈血流不全症の診断名で1ヶ月も眩暈剤と脳循環の改善剤を出されて6000円以上の薬剤代を払ってきたというような苦情も聞きました。
 テレビの報道でも点滴のみの軽症が殆んどと報道していますから、点滴のできる施設に行って点滴をしてもらえば点滴が終わる頃には改善しています。
2〜3日経っても一向に眩暈や嘔気が改善しないのならば、そこで椎骨脳底動脈血流不全症なのか良性頭位変換性眩暈症なのか精査してもらえば十分です。
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2011.09.13
高血圧を生活習慣から改善しようとしたらというテーマで今日は述べていきます。
高血圧を支配する用件は4つあります。
 1、遺伝
 2、加齢
 3、肥満
 4、生活習慣
の4つです。遺伝と加齢はどうしようもありません。

 肥満は改善できます。肥満の最大の敵は脂肪です。カロリーどうこうよりも脂質を徹底的に控えることです。
 肉は大敵で、特に大敵は挽肉です。ハンバーグや餃子、ロールキャベツといった挽肉を使用したものは全て大敵になります。ステーキを今食卓に出された時、赤味を平らげた後に脂身が残っていても、この残った脂身を摂取を控える人はたくさんいますが、挽肉ははじめからこの脂身がブレンドされているために控えようがありません。
従って挽肉はたくさんの脂肪を摂取してしまいます。焼き餃子はこれに、焼くのに使用した油が加わりますので更なる大敵になります。牛乳やアイスクリームも乳脂肪という形で大量脂肪摂取の原因になります。やせたかったらとにかく脂肪制限をお勧めします。
 私も今、徹底的に減脂肪に取り組んだ結果、180cm78.5kgから、180cm75.2kgに減量できました。
 生活習慣の上では、禁煙、禁酒、運動の励行、塩分制限が必須の条件です。
収縮期血圧を下げるレベルから言うと節酒は3、減塩は5、運動は6、減量は12を下げるといいます。ですからまず減量の上で生活習慣を変えていかなければなかなか良いほうには好転しません。
 運動も有酸素運動が必要です。筋トレだけでは駄目です。
 さらに睡眠時間も重要な要因で6時間以上できうれば毎日7時間は取ってください。塩分も控えて、カリウムを多く含んだ食事を取ることがナトリウムの排出を促しますから効果的です。
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2011.09.04
8月は1625人の患者さんにお越しいただきました。7日間の休みがあっての数なのでかなり多い数でした。
とにかくここ2年は猛暑で点滴の人ばかりといった現状です。

 2年前に蓮舫議員と枝野議員が行政仕分けをして廃止になった朝霞の公務員住宅、総工費は204億円という予算をすっぱり廃止にしたときは、民社党も「なかなかやるなあ」と思っていましたが、1年前に野田財務相、管総理の時に廃止が廃止されて予算が計上され、今年度に地元住民の大反対を押し切って着工。
何のための蓮舫さんを又、行政改革刷新、公務員改革大臣に任命するのでしょうか。
 野田首相が不要な国家財産は処分し、さらに足らない分はご負担を頂くと言っていながら、一方では、新たな公務員宿舎を建築しているのが現状です。
日本で一番偉い人は官僚です。

 そんなぼやきは止めてさて本題。
最近、咽喉頭が痛く、高熱の風邪が成人に流行してきました。咳は殆んどなく高熱、咽喉頭はかなり痛がり、時に喉頭蓋付近に水泡が見られます。普通の風邪の処方で治ります。脱水症の方は大幅に減りました。
 9月になってくると昼間はかなり暑く、夜になると冷え込むので不要な冷房は切ってください。蒸し暑いときは軽めの冷房をお薦めします。

 復興財源の問題でまたタバコ消費税が上がるといわれています。するとまたまた禁煙治療の問い合わせが多くなりますが、馬場医院では施行しません。
以前申し上げたとおり禁煙治療薬のチャンピックス(バレニクリン酒石酸塩)での副作用が問題視されているからです。以前の問題は攻撃性の増大、自殺の企図というアドレナリンの分泌に関しての問題でしたが、平成23年8月30日付の厚生省の指導は運転中の意識障害による交通事故の発生の問題です。服用者に自動車の運転などをさせないように求めています。これは現実的には不可能です。
運転をしないような年齢になるまで投与を控えろというのと同じです。
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